5話 ページ6
「Aさん、お電話ですよ!」
『...?貴方が出たなら私は必要ないだろう』
「それがボクに用があるようではないみたいですよ?"パーム"と名乗る女ですね。」
『....あぁ、変わってくれ。』
相手の名を聞くと急いで受話器を取る。
『...パーム、どうした?』
"「どうしたもこうしたもないわよ...急にいなくなったと思ったら協会本部にいるなんて...聞いていないわ...。」"
『すまない、急な話だった。』
パームは私より年下だが仕事で知り合い今ではかなり親しい存在だ。
私を心配してくれる人物の一人、簡単に言えば友達だ。
同じ地域に住んでいたりかなり頻繁に連絡を取っていたのだが、急に私の居場所安否がわからなくなり
おそらく協会からの情報で直接この番号にかけてきた。
...顔は怖いし強引だが、案外優しいやつなんだ。
"「...まぁいいわ、無事ならいいの...。貴方がいつも危険なことにすぐ首を突っ込んだりするから私...」"
『ありがとうパーム。でも私は大丈夫だ。
ノヴについているんだろう?パームの方も心配ないな、用はそれだけか?』
"「ええ...それだけよ....能力を使おうとしたのだけれど止められてしまったわ...」"
あの能力は、少しだけ厄介だしな。
『パームの能力を使うのはもっと重要なときだけでいいんだ。
安心して、連絡はできるとき必ずするようにする。』
"「...ノヴ様も心配するわ....じゃあ気をつけて頂戴ね...。」"
『あぁ、そっちこそな。』
用は短かったためすぐに電話を切った。
「どちら様です?」
『友人だ』
「なぜわざわざここにかけてきたんですか?」
『...私の携帯にかけても出なかったからだ。あいつ、話をいつも過信する奴だからな。』
そう言うとパリストンはあははと笑う。
「よほど心配だったみたいですね!それにしてもAさんにジンさん以外の友達がいるなんて初耳ですよ?」
『貴方には言ってないし言うつもりもなかったからな。』
「随分嫌われてますねえ、ボク。」
『最初から嫌いだといってるだろ、ほらそこの書類をとってくれ』
わかりました、と書類を手渡ししてくるパリストン。
「これからは、ボクたちも友達...いえ仲間ですね!」
『貴方に似合わないセリフだ。
ただの仕事仲間でいい。ただのな。』
「それじゃあ今夜一緒に食事でも?」
『断る。』
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駒田針 - フルバっぽいんですね。応援してます (2020年11月14日 20時) (レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
Aaa(プロフ) - 大好きです、、これからもよろしくお願い致します。 (2020年7月30日 16時) (レス) id: 71d8bfbda5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです。続き楽しみです。応援しています頑張ってください!!!!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 163dfec881 (このIDを非表示/違反報告)
りあ - すごく面白いです...!!更新待ってます!! (2020年3月4日 22時) (レス) id: bb950de271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナイル/手裏剣 | 作成日時:2019年6月8日 13時