ヒーロー ページ43
.
突然 目の前に現れた紫耀
紫耀「 … その子の事 、離してくれへん？ 」
そう言う紫耀の声は
普段よりも何倍も低くて
私の腕を掴んでいる２人の男を
鋭い視線で射抜く
『 あんた誰？ 』
紫耀「 お前ら俺の事知らんの？ 」
『 知るわけねーだろ 』
『 だから名前聞いてんだよ 、馬鹿なの？ (笑) 』
鼻で笑いながら
紫耀の事を挑発する２人
紫耀「 平野紫耀 」
『 … はっ？ 』
『 ひらの しょ 、う …… 』
紫耀「 俺の大事な子に手出したら
どうなるか分かるよなぁ？ 」
紫耀が言うと
さっきまで腕を掴まれていた力が
ふわっと緩んだ
えっ 、何？
『 … おい 帰るぞ 』
『 だな 』
そして
男２人は紫耀の事をキッと睨みながら
逃げるように帰って行った
.
「 しょ 、お … 」
紫耀「 Aっ！」
恐怖から解放されて
力が抜けてしまった私は
地面にヘナヘナと崩れ落ちた
そして
そんな私を抱きかかえるように
紫耀が私の上半身を
そっと優しく包み込む
紫耀「 ごめんな 、怖かったよな？ 」
「 … うん 、
でも紫耀が来てくれたから 」
私が言うと
背中に回る紫耀の腕が
さらにぎゅーっと強くなる
紫耀「 ほんまにごめん … 」
「 もういいって (笑)
私こそ勝手にいなくなってごめんね 」
私が謝ると
今度はそっと頭の上に
大きな手が置かれて
紫耀の顔を見上げたら
いつもみたいに
ふわっ とした笑顔がそこにはあった
.
紫耀「 … 戻ろか (笑) 」
「 うん 、もう１３時３０分だよ 」
左手首に付けている腕時計を見ると
あっという間に
１３時３０分を回っていた
紫耀「 えっ！？嘘やん！ 」
「 えっ？ 何？ 」
紫耀「 ごめん 急用思い出したわ！
柚子ちゃんやったっけ？
しばらくその子のとこに行っててくれへん？ 」
「 あー うん 、… いいけど 」
紫耀「 ほんまごめんな！
気を付けてな！ 」
「 うん 」
そして
心配そうに
何度もこっちを振り返りながら
紫耀は走ってどこかへ
行ってしまった
.
それにしても
紫耀ってここらじゃ有名なの？
… さっきの２人組 、
紫耀の名前聞いた途端に
顔真っ青になって逃げて行ったし
でも
「 … ありがとう 」
.
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ゆきナーニャ - れんあいげーむ、面白かったので、この作品をモチーフした絵本を書いてよろしいでしょうか？ (2020年1月28日 19時) (
レス) id: a6457eaa1a (このIDを非表示/違反報告)
かすは - この小説面白すぎ！もうきゅんきゅんが止まらなかった〜〜〜^ - ^ (2019年2月17日 18時) (レス) id: c9bd8bf972 (このIDを非表示/違反報告)
.｡°◇ちはの◆ありやま◇°｡. - これ、誰オチなんですか？ 玄樹君がいいです…*^^* (2016年4月30日 7時) (レス) id: 08ca768d3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(*´ω｀*)(プロフ) - ほんとに面白くて、友達にも勧めちゃいました笑笑 頑張ってください！！ (2016年4月29日 12時) (レス) id: 646d7d43e9 (このIDを非表示/違反報告)
ハトポッポ - やばい！おもしろい！更新待ってマース！ (2016年4月23日 10時) (レス) id: f9ded6158e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらのん | 作成日時：2016年2月16日 13時
