ぼっち回避 ページ39
.
柚子「 一緒に回れなくてごめんねっ
寂しかったらいつでも私のとこおいで！ 」
「 ありがと柚子 (笑)
頑張ってね！ 」
柚子「 うん！じゃあまた！ 」
.
そしていよいよ始まった文化祭
校庭は
他校の人や大勢の生徒達で
かなり賑わっている
その一方で
一緒に回る人がいない私は
外へ出る気分にもなれなくて
誰もいない教室で
一人ぽつんと外を眺めていた
「 これじゃ勇太の言った通りじゃん … 」
私がぼっちになる事を
予言してた勇太は
やっぱり超能力者なのか … ？
せっかくの文化祭なのに
なんて自分は寂しい人なんだろう
こんな事になるなら
嫌でも勇太と一緒に回った方が
よかったかもなぁ
.
そんな事を考えながら
ぼーっとしていると
パタパタと
誰かが廊下を走ってくる音が
どんどん大きくなってきて
私がいる教室の前で
その音は止まった
紫耀「 はあっ … 、はあ 、
ここに居ったんや 」
「 うわっ 、紫耀っ！？ 」
肩で大きく呼吸をしながら
教室の入り口にあるドアに
寄りかかる紫耀
「 えっ 、ちょ 、どしたの！？ 」
紫耀「 なんでこんなとこ居るん
早よ行くで！ 」
「 えっ！？ ちょっと！ 」
そして強引に腕を掴まれ
誰もいない静まり返った廊下を
紫耀と一緒に駆け抜ける
学年の中でも
運動神経がトップクラスの紫耀は
もちろん走るのもめちゃくちゃ速くて
腕を引かれていても
ペースを合わせるのが大変で …
時々 振り返って
「 疲れたら言ってな？
お姫様抱っこで運んだるわ！ 」
なんて言ってくれるけど
お姫様抱っことか恥ずかしすぎるから
断 固 拒 否 。
でも
なんか青春っぽいかも
.
昇降口に着いて
靴を履き替えて校庭に出る
「 ねえ 、どこ行くの？ 」
紫耀「 今日は俺と文化祭デートやろ？ 」
「 はっ？ 」
文化祭デート … ？
そんな約束してないけど
紫耀「 とりあえず〜
唐揚げ買いに行こ！ 」
「 わっ 」
そして
当たり前のように私の手を握り
歩き出す
紫耀「 売り切れる前に行かな！」
あのー …
手をつなぐ必要はあるんですかね？
ていうか
どんどん勝手に話進んじゃってるけど
何この状況
これじゃあまるで恋人みたい
でもとりあえず
紫耀と一緒にいられるなら
ぼっちは回避 … だよね？
.
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ゆきナーニャ - れんあいげーむ、面白かったので、この作品をモチーフした絵本を書いてよろしいでしょうか？ (2020年1月28日 19時) (
レス) id: a6457eaa1a (このIDを非表示/違反報告)
かすは - この小説面白すぎ！もうきゅんきゅんが止まらなかった〜〜〜^ - ^ (2019年2月17日 18時) (レス) id: c9bd8bf972 (このIDを非表示/違反報告)
.｡°◇ちはの◆ありやま◇°｡. - これ、誰オチなんですか？ 玄樹君がいいです…*^^* (2016年4月30日 7時) (レス) id: 08ca768d3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(*´ω｀*)(プロフ) - ほんとに面白くて、友達にも勧めちゃいました笑笑 頑張ってください！！ (2016年4月29日 12時) (レス) id: 646d7d43e9 (このIDを非表示/違反報告)
ハトポッポ - やばい！おもしろい！更新待ってマース！ (2016年4月23日 10時) (レス) id: f9ded6158e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらのん | 作成日時：2016年2月16日 13時
