帰り道 ページ31
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校門を抜けて数分
普段は１人で帰っているから
誰かと一緒っていうのは
少しだけ慣れない
しかも
すれ違う女の子達が
私の隣を歩く廉の事を見て
キャーキャー騒ぎながら
通り過ぎてゆく
… 永瀬さんモッテモテやんけ 。
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「 せっかくみんなで話してたのに 」
廉「 ええやん たまには２人でも 」
「 んー 」
廉「 なんやその不満気な返事 (笑) 」
私に気を遣ってか
車道側を歩いてくれる廉
私よりも断然背が高いから
顔を見るだけでも一苦労だ
.
「 そういや廉ってバレー上手いんだね 、
柚子も褒めてたよ 」
廉「 まあ 俺スポーツ全般得意やし？
鈍臭い誰かさんよりはマシやろ (笑) 」
「 はいはい 」
こっちを見て
お腹を抱えながら笑ってる
失礼な奴
私が珍しく褒めてあげたっていうのにね
…… ムカつく 。
こうなったら反撃開始？
.
「 でもかっこよかったよ 」
廉「 ん？ 」
「 バレーやってる時の廉
… かっこよかった 」
廉の事を照れさせたくて
わざとジッと目を見つめて
そう言えば
案の定 、
廉はまんまと顔を真っ赤にして
そっぽを向いた
廉「 … てか家 、どこ 」
「 あそこの角曲がったとこ〜 」
永瀬廉 、意外と単純 。
.
.
「 私の家ここだから 、ありがと 」
廉「 はいよ 」
私がお礼を言っても
廉は何となく素っ気ない
「 廉の家もこの辺り？ 」
廉「 いや 、むしろ逆なんやけど (笑) 」
「 えっ！？ 」
全く方向違うのに
わざわざ家まで送ってくれたんだ …
てっきり廉の家も
この近くにあるのかと
「 あっ！これもゲームに勝つためでしょ？ (笑)
とりあえず家まで送ればいっか〜 みたいな 」
こんな事されたくらいで
好きになったりしないからね 」
廉「 はいはい (笑)
風邪引くから早よ家ん中入れ 、
じゃあな 」
廉はズボンのポケットに手を入れて
くるりと向きを変えて歩き出した
「 … 変なの 」
小さくなってゆく後ろ姿を
見送ると同時に
どんどんうるさくなる私の心臓の音
そっと胸に手を当ててみても
どうしてかなんて分からない
.
「 … また明日 」
聞こえもしない程
小さな声で呟いた言葉は
夕焼けの中にそっと消えた
.
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ゆきナーニャ - れんあいげーむ、面白かったので、この作品をモチーフした絵本を書いてよろしいでしょうか？ (2020年1月28日 19時) (
レス) id: a6457eaa1a (このIDを非表示/違反報告)
かすは - この小説面白すぎ！もうきゅんきゅんが止まらなかった〜〜〜^ - ^ (2019年2月17日 18時) (レス) id: c9bd8bf972 (このIDを非表示/違反報告)
.｡°◇ちはの◆ありやま◇°｡. - これ、誰オチなんですか？ 玄樹君がいいです…*^^* (2016年4月30日 7時) (レス) id: 08ca768d3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(*´ω｀*)(プロフ) - ほんとに面白くて、友達にも勧めちゃいました笑笑 頑張ってください！！ (2016年4月29日 12時) (レス) id: 646d7d43e9 (このIDを非表示/違反報告)
ハトポッポ - やばい！おもしろい！更新待ってマース！ (2016年4月23日 10時) (レス) id: f9ded6158e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらのん | 作成日時：2016年2月16日 13時
