同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

45話「勝負」 ページ46

「いやなんでそうなるんだよ……だいたいテストって勝負するものじゃ…」

「私が負けたら、山本氏の言う事何でも聞こう」

「のった」

「即答かよ。もし私が買ったら山本氏が私の言うこと聞くんだぞ！！」

「よっし、言ったな。男に二言はないな？」

「私は女だけどな！！！！」


そんなこんなで、山本氏と勝負することになった私。ふふふ、面白いことになりそうじゃん。ま、勝つのは私だけどな！！！山本氏に何してもらおうかな。


「おはよう青柳さん、随分楽しそうだな」

「おはよう竈門くん。ふふ、色々あってね。やっぱ何事も楽しまないとだよね！」

「………そう…だな」

「ん？どうかしたの？」

「あー…いや、実は少し緊張していてな。高校初めてのテストだし、上手く出来るか」

「へぇ…竈門くんでも緊張するんだね」

「俺をなんだと思ってるんだ？」

「ごめんごめん、変な意味じゃなくて。いつもしっかりしてて、真面目で頼りになるうちのクラスのボス！って感じだからさ。そういう1面見れてちょっと嬉しいなって」

「……………そ、うか………嬉しい…」


何やら嬉しそう。なんかいいことでもあったのかな。ま、緊張か少しでも溶けたのなら何よりですわ！授業中も思ったけど、竈門くん絶対頭いいよな。当てられてもすぐ答えちゃうし、他の子のフォローもしてるし(数学で経験済み)。

すると、チャイムが鳴って冨岡先生が入ってきた。あれ、ジャージじゃない。しかもスーツっぽいの着てる。珍しい。


スっと高まるクラスの緊張感。担任の服装が違うだけで結構空気感て変わるもんなんだな。よし、わたしも気を引き締めるとしますか。



こうして、高校生活初めてのテストが幕を開けた。そこからの数日、あまり記憶はない。中間テストは2教科ずつ、計5日で行われる。教科の組み合わせによっては地獄を見るテスト日程だが、私的には初日の数学が1番の山場だった様に思う。

恒例の質問や不明な点などなにかあるかと、教科担当が1クラスずつ回ってくるあれ。もちろん、うちのクラスには不死川先生が来たんだけど、異様に滞在時間長かった気がする。というか、何周すんねんて思ったわ正直。横を先生が通る度に感じる無言の圧力。あれだけ面倒みてやったんだ、分かってんだろうなっていう圧力。こわかた。

それに較べたらほかの教科は楽だった。いや決して楽勝って言ってる訳じゃなく、それなりに難易度も高かったし。心待ちがね、楽だったって話よ。

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