33話「恋のライバル」 ページ34
「俺も着替えてくるけど、お前ちゃんと待ってろよ。送ってくから」
「え。いいですよ別に。バス通学なんで私」
「じゃあバス停まで送ってくっつってんだよ黙って言うこと聞いとけ」
「こッッッわッ!!!!」
結局あの後バス停まで送ってもらうことに。山本くんは1人で先に帰ったようだ。裏切りやがってあの野郎。締められたらどうすんだクラスメイトだろ助けろよ!!
明日文句言ってやろう。
しかし、締められるのではと心配していたけど道中は2人ではなく、山本氏の代わりに初対面の女の人がいた。剣道部で見かけた女の人だ。小柄で可愛らしい顔立ちの人。真菰先輩というらしい。錆兎先輩と同じ2年生で、副主将。ますます凄い。いや凄すぎだろ。
こんな可愛らしい人が剣道部で、しかも男が大半の中に混じって副主将って…。剣道って奥が深いなぁ。うんうん。
どうやら2人は幼い頃からの幼なじみらしく、鱗滝さんとも結構前から面識があるらしい。家も近く、毎日一緒に登校してるんだとか。
小さい頃からの幼なじみで家近所毎日一緒に登校。一緒の部活の主将と副主将。あまーーい!
…………て、あれ?これもしかして私、おじゃま虫じゃねぇか?????
現に今、真菰先輩からは警戒され、なんであんたがいるのよ的な目で見られている。それ私も聞きたい。なんでここにいるんだろう。
こんなん絶対あれやん。長年片思いしてたあれやん。幼なじみだったけど、気づいたら恋してたっていう鉄板ネタのあれやーん!!私完全に邪魔者やーん泣いた。
呑気にケラケラ笑いながら話をしている錆兎先輩。お前何わろとんねん。全然頭に入ってこないわ。この空気察しろよめっちゃ重いぞ。はやく、早くバス停、早くバス停着いてお願い!!
「ねぇ」
「はっ、ハイッッなんでございまショウか!!!」
終わった、私の人生終わった。ぐっばい、何故か巻き込まれて誤解を受けたまま終わっていくんだ…短くもいい人生だったよ……最後に願うなら…うーんそうだぁ。お腹いっぱい唐揚げ食べたかったな。ママンの唐揚げ……。あと錆兎先輩は犬のうんちでも踏んでこけろ。真菰先輩の前で盛大にこけろ。
「……………鱗滝さんは渡さないから」
「ですよねぇ、でもそれは誤解で………って、…………は?」
鱗滝サン………?ウロコダキサンハワタサナイ…?
え、なぜここで鱗滝さん……????
見ると、真っ赤に顔を染めた真菰先輩。えっと、つまり、そのー……………え?
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雲雀浬 - あっ!言い忘れてた、剣道部でーす!続き楽しみにしてるよ!頑張ってね! (2020年5月15日 2時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
雲雀浬 - はじめまして!雲雀浬です!すっごく面白いです!伊之介可愛い!!!!むふふ♪あっ!あと、冨岡さんは、ウ冠ではなく、ワ冠ですよ!続き、頑張ってください!! (2020年5月15日 0時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すれぃさん» 山本氏書きやすくて…ついつい多めに出しちゃってますね……笑 優しくていい子なのでそれもありですね!おっと誰か来たようです(茶番やめな) (2020年5月14日 17時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
すれぃ - もうなんだか山本くん落ちでも良い気がしてきました(あかん) (2020年5月13日 22時) (レス) id: a4dc3297d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - メイアPさん» 嬉しいコメントありがとうございます!そうですね…自粛が続き、ストレス溜まりやすかったりしますもんね…そんな中で少しでも楽しんで頂けたなら本望です…!更新頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月28日 12時