7話「不穏な空気」 ページ8
「実はね県外から通ってるのだ!……ってあれ?門のとこにいるの…」
「ん?どしたの、知り合い?」
「うん。同じクラスの子っぽい。誰か待ってるのかな」
あの髪型。あのシルエット。竈門くん??
「竈門くん!おーい」
「!青柳さん」
手を振ると、こちらへ駆け寄ってくる竈門くん。なんか、犬みたいだな。わんわん。
「どうしたの?誰か待ち?」
「あ、青柳さんを、待ってた」
「へ、私?」
「風紀委員のこと、小鳥遊さんから聞いて」
あーマキちゃんか。それで帰らず待っていた、と。
「委員会やってる教室までは分からなくて…ここで待ってたら通ると思ったから」
「全然帰って良かったのに。風紀委員の代打なら私ひとりでも大丈夫だったし!ごめんね、気使わせちゃって」
「俺の方こそ!!力になれなくてごめん」
正義感が強い子なんだろうな。私だったらほっといて帰るわ多分。いや、さすがにLINEくらいはするかもだけど。
「連絡するべきだったね。あ、そーいやLINE交換してないじゃん。しておこうよ」
「い、いいのか!?」
「もちろん。連絡取りやすい方が便利だしね」
QRコードひとつで交換できるんだもんなぁ、便利な世の中だよ。
すると、ずいっと善ちゃんが輪に入ってきた。
「あ、Aちゃん、俺もいい?LINE教えて」
「そだね、せっかくまた会えたし」
帰ったらお母さんにも善ちゃんのこと話してみよう。金髪だったって言ったら、絶対びっくりするだろうな。
「てか善ちゃん、トプ画なにこれ、自撮り?」
「え、うん。自撮り」
「……ぶはは!!!そっかそっか自撮りか」
「え、そんなに笑うとこ?」
「…………青柳さん、そろそろバスの時間じゃないのか?」
「え?……アッ、やばいほんとだ!!!!ごめん走るわ!!!!じゃあね!善ちゃん、竈門くんまた明日!!!!」
「え、あ、行っちゃった……」
やばいやばい。時間全く気にしてなかった、これ逃したらバス1時間後なんだよ!!!!何としてもこれに乗らなければ!!!!!!!!!!!!
てか、そういえば私、竈門くんにバス通学の話したっけ……?……ま、いっか。今はとりあえず急げ!!!!唸れ筋肉!!!!!!!!
_____
「あ、そ、そろそろ俺も帰ろっかなー!ハハ…」
「……青柳さんとどういう関係なんだ?」
「…!……別にあんたに教える義理はない。」
「風紀委員の、善ちゃん……ね、」
8話「スカートめくりは小学生男子の特権でしょ」→←6話「懐かしいこの感じ」
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雲雀浬 - あっ!言い忘れてた、剣道部でーす!続き楽しみにしてるよ!頑張ってね! (2020年5月15日 2時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
雲雀浬 - はじめまして!雲雀浬です!すっごく面白いです!伊之介可愛い!!!!むふふ♪あっ!あと、冨岡さんは、ウ冠ではなく、ワ冠ですよ!続き、頑張ってください!! (2020年5月15日 0時) (レス) id: 1a3e36626c (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - すれぃさん» 山本氏書きやすくて…ついつい多めに出しちゃってますね……笑 優しくていい子なのでそれもありですね!おっと誰か来たようです(茶番やめな) (2020年5月14日 17時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
すれぃ - もうなんだか山本くん落ちでも良い気がしてきました(あかん) (2020年5月13日 22時) (レス) id: a4dc3297d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - メイアPさん» 嬉しいコメントありがとうございます!そうですね…自粛が続き、ストレス溜まりやすかったりしますもんね…そんな中で少しでも楽しんで頂けたなら本望です…!更新頑張りますね!!!! (2020年5月9日 11時) (レス) id: 138242db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2020年3月28日 12時