同級生はどうやら頭がおかしいらしい。【鬼滅の刃】

5話「クレープはバナナチョコ派」 ページ6

小中と給食だった私にとって、購買の存在はなんとも心躍らせるものだった。るんるん気分でクラスの子に場所を教えて貰って、財布片手に向かっていると、



「青柳、」

「あ、冨岡先生」

「丁度よかった。今日の放課後、風紀委員会の集まりがある。うちのクラスの風紀委員休みだからよろしくな」

「え！？ちょっとそういう大事なことは早く言ってくれないと困るんですけど！」

「悪いな」


ぐわ〜！！！せっかく放課後はマキちゃん(新しくできた友人)たちとクレープ食べに行こうと思ってたのに！！！休んだやつ誰だ！！

放課後か。学級委員だから代打を頼んだんだろう。竈門くんも一応同じ学級委員だけど、家がお店だと大変だろうし。私が行くか。





放課後になり、風紀委員会の教室に向かう。マキちゃんには後日またということで約束を先延ばししてもらった。笑顔で、委員会頑張ってねと言ってくれたし、天使だ。

えっと、確かこの辺…あ、あったあった。ここだ。
入ると、人がもう既に集まって各自席に着いていた。これ、クラス順とかかな。聞いてみるか。


「あの、すみません。これって席にの場所決まってたりします？」

「えっとね、そこの列から、前をひと席開けて学年クラス順に前から詰めて座ってもらえれば」

「ありがとうございます」


て、ことはここか。とりあえず着席。見回すが当然ながら見知った顔はいない。残念。
委員会が始まるまで待ちますか、とスマホをいじる。

溜まったLINEを返していると、隣に気配を感じた。ガタンと椅子を引く音。誰か座ったな。別に興味はないけど。特に気にしないでいると


「Aちゃん……？」

「え」


名前を呼ばれ反射的に顔を上げて隣を見る。黄色い髪が特徴的な男子生徒。あれ、この人…どこかで


「では、時間になったので風紀委員会を始めます」



タイミングよく、委員会が始まった。とりあえずスマホをしまって前で喋る人の方を見る。凄く隣からの視線が気になるけど、ガマンだ。いや、めっちゃ見るやん。

新年度初めての委員会ということで1人ずつ自己紹介欄の流れになったのだが、え、これ代理ですって言った方がいいやつ…？だよね、


「次は、えっと嘴平くん……あれ、名簿では男のはずなんだけど」


ハシビラクン？誰だそれ。そんな名前の人うちのクラスに……………いたわ。入学式も委員会決めた日も、そして今日も休んでるまだ姿を1回も見た事ない人。休んでたから空いてた風紀委員に名前書いたんだ、忘れてた。

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