未来を潰された雪女の先は『4』【スウィーツ】

98話 ページ9

Aside



放課後、一人残ったC組の教室




いつものようにC組のクラスメイトによる放課後の
酷い嫌がらせをされた


いつもの、机の上の落書きと



黒板にたくさん書かれた嫌がらせの数々を消して
行く作業




私一人だな






と思ったら....








むすび「...」



部屋にぽつんとおにぎりが残っていた、こんな嫌われている私になんか構わなくていいのに



米粒の手を私の頬に添えるむすび




むすび「... Aちゃん」



A「ん」



むすび「なんで本当の事を言わないんですか」



A「は？」



私は心の底からびっくりしてしまった
前から一緒にいたあのメンバーからは既に嫌われてると...思ってた



A「フフっ、やめなよ...私なんか庇ってもなんも得ねぇぞ」



むすび「得とかそんなんじゃないです！！僕はただ皆んながやってる事を許せないです」



A「仕方ねぇよ、だって周りが変な噂を信じるのも悪りぃけど...二階堂にハメられてんだよ」



むすび「なんですか、それは」



A「1年前のあの日、私は二階堂にハメられたんだよ」



むすび「カッターナイフで Aちゃんが二階堂さんの手を切ったっていう話しですか...」



むすびはうんうんと頷く


米粒の手を自分の前でクロスさせながら
話しの内容を思い返している




むすび「あれは絶対にデマって事は僕はわかってますから、 Aちゃんは前から二階堂さんに嫌がらせをされてたのも僕は知ってます」



A「そうか」

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