未来を潰された雪女の先は『4』【スウィーツ】

97話 ページ8

Aside



二階堂「スウィーツくぅ〜ん♡デートしよぉ」



スウィーツ「デートって言うのやめろ、遊びに行くんでしょ」



二階堂「男女が一緒に遊ぶんだからデートでしょ〜ねっ！」




放課後、C組の教室に来てはこの茶番が繰り広げられる...

たしか、あれは私が7年の初めの頃からずっとこんな
状況が続いたから


一年は経つ



二階堂がスウィーツの許嫁って決まったのが夏くらいだったなぁ




二階堂「ふふっ...」



スウィーツ「はぁ.....」





スウィーツと二階堂は学校が終わると同時に
教室から出て行った


二階堂はスウィーツの腕を自分の腕にしっかりと収めた....そして、皆んなに見せつけるようにして
歩いていたのだ




A「....」



スウィーツ「花ちゃん...ちょっとだけ Aちゃんと話したいんだけど」



二階堂「え、なんで」



スウィーツ「ダメ...かな？」




スウィーツは私と目が合うと、本の少しだけ
目尻が下がったのがわかる

二階堂といえば Aというワードが出た瞬間
顔が歪む




スウィーツ「 Aちゃん...」



二階堂「あんな薄汚いメスは放っておきなよぉ〜
私の方が可愛いんだから」




といって二階堂は私の机を足蹴りする...






スウィーツ「....薄汚い？」



二階堂「行きましょ〜♡」





スウィーツがほんの一瞬だけ、目が笑ってなかった



ベタベタとくっついてくる二階堂を心做しか睨んで
いるようにも見えた





スウィーツ「....」

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