40話 ページ40
「おかわり!!」
「え、鬱先生、ペース早くない!?」
「そら、今日はたらふく飲むつもりやし？」
「割り勘だからね」
「いやいや、ここは僕に奢らせて」
悪いよ、と言っても鬱先生は引き下がらない。
乗っておいたほうが自分が得をするのに。
「で、どうして急にお誘いを？」
素直な疑問を口にすると、鬱先生の目つきが変わった。
「ん〜、何でやと思う？」
「質問で返すのずるい」
「すぐ答えを言うのも無粋かな、と思って。だから聞いてみた」
「意地悪」
「なにその女子小学生みたいな言い方可愛いな」
少し熱を含んだような視線が私の目に刺さる。
それは、調子が狂う。
「僕も聞いてもいい？」
「な、なんでしょう？」
「Aちゃんは、なーんで普通に可愛いのに、彼氏とかおらんの？」
「だからそれはTRPGばっかやってたからで」
「好きな人とかおらんかったの？」
「恋愛とか興味なかったかな。ハマったらTRPGが恋人みたくなっちゃったし」
「じゃあさ、僕のこと愛してみない？」
あまりにも軽く放たれた告白になんの話をしていたか飛んでしまう。
「僕は愛してるし、愛してんで、Aちゃんのこと」
「え、っと…、ありがとうございます、だけど…、ごめんなさい、かな…？」
「えぇ、アカンの？好きな人とかおらんのやろ？」
「よくわからないし、鬱先生は友達として好きだから」
「そこから格上げして？これからさらに好感度上げてって？」
「今がMAXだね」
「断言できる？」
「できる」
動揺した割に私の頭は冷静だった。
うろたえたのは直後の一瞬だけで、その事実が確証に繋がった。
「Aちゃんごめん、割り勘でいい？」
「大丈夫、割り勘の方が良いから」
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煌月(プロフ) - 綾鷹緑さん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。話している人の頭文字のひらがな、もしくはカタカナの記載を部分的にしているのですが、もっと広域的に必要、という解釈でよろしいでしょうか？ (2017年6月23日 21時) (
レス) id: d216df1310 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹緑 - すみません。ちょっと言いたいことがあるのですが、誰がどのセリフを言っているのかわかりません。なので、セリフの前に、鬱「」という風にしたらいいのではないでしょうか？上から目線すみません。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌月 | 作成日時：2017年5月29日 15時
