31話 ページ31
A、築城せえへん？とトンさんから連絡をもらい、シナリオの息抜きにとマイクラをやり始める。
『ごめんな、明日も仕事やろ？』
「大丈夫、どうせ考え事しちゃって眠れないし。どこやればいい？」
『んー、庭つくって。建物の輪郭はわかるやろ？』
「この丸石ゾーン？」
『そうそう』
『来たで』
「あ、こんばんはロボロンゴ」
『Aちゃんもおるんや』
「うん、最近あんま皆とゲームしてないし。あ、今度またセッションやるからロボロも来る？」
『それは動画にするの？』
「するけど、投稿用とは別セッションかな。それか、これから別シナリオ書いて私だけGMでセッションするか」
『俺も別シナリオやりたい』
「じゃその方向で詰めてみるね。そうすればゾムもPLで参加できるし…」
ゾム、か…。
この前のやり取りが思い起こされる。
『A、どうかした？』
「うん？ううん、動画にするんだったら普通に公開するんじゃなくて、シナリオ本購入者の特典みたいにすればおいしいかな、とか思って」
『でも新しいシナリオ作り始めるとか、Aちゃんしんどくない？』
「案は常にあるから平気だよ。前回やってわかったけど、筆早いほうみたいだし」
『昔から引くぐらい早いよな、動画作るのとかも』
「あれは、何回も怖いの見たくなかっただけ」
人間関係の変わりようがジワジワと芋づる式に思い起こされる。
風邪の件も、遊園地の件も、まあ、本気にはしないけど。
「２人に聞きたいんだけどさ…」
『なになにー？』
『どした？』
「私さあ、ここで遊んでていいのかな？」
『え、シナリオ書かなきゃなら離脱しても大丈夫やで？な、トントン』
「そうじゃなくてさ、私が加わったことで関係性変わっちゃうんじゃないのかなー、とか、悪影響かなー、とか」
『またそれか…』
そうだね、トンさんには似た相談をしたばかりだ。
『俺は楽しいし、文句言ってるやつおらんよ？むしろもっと遊んで欲しいくらい』
「ロボロとは予定合わないもんね」
『こっちも忙しいからなー。また仕事帰り飲みに誘っていい？』
「行く行く」
その間トンさんは無言でドキドキしていると、スマホが反応する。なんでLINE？
トントンしんどいなら抜けてもいいよ?
引き止めないしトンさん自身の感情なんてほぼ乗せないでこの前の相談の延長線で答えてくれる。
「意地でもみんなと遊び続けるつもりだけど」
『悩んだり直ったり、情緒不安定かよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煌月(プロフ) - 綾鷹緑さん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。話している人の頭文字のひらがな、もしくはカタカナの記載を部分的にしているのですが、もっと広域的に必要、という解釈でよろしいでしょうか？ (2017年6月23日 21時) (
レス) id: d216df1310 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹緑 - すみません。ちょっと言いたいことがあるのですが、誰がどのセリフを言っているのかわかりません。なので、セリフの前に、鬱「」という風にしたらいいのではないでしょうか？上から目線すみません。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：煌月 | 作成日時：2017年5月29日 15時
