４話 ページ4
脳筋シナリオは作り慣れないから仕事中もついつい考えてしまうわけで。
「…ーん？お姉さーん？」
「あ、すみません!!なにかお困りでしょうか？」
やべ、ボーっとしてた!!
顔を上げると、金髪のちょっとやんちゃそうな人がポケットに手を突っ込んで立っている。
この人図書館似合わないとか思ったのは内緒で!
「ちょっと本を探してまして…」
と話し出す男の人に、他の来館者の視線が刺さる。
声のボリューム…。
「シッマうっさい」
「痛った!!」
後ろからニット帽をかぶった男の人がやってきて頭をはたく。
「すんません、ちょっと人待ってるだけなんで。
ほらもう少しでトントン来るってよ」
ニット帽の人は大きい声の人を引っ張って行く。
トントン？あのトンさんか？
「えー、別に待たんでもあの人に聞いてみたらええやん」
「仕事中だし初対面の俺らが行っても迷惑やろ。
トントンにも結構無理言ってるし」
そんなことを言いながら２人は閲覧室から出て行った。
たぶん、そうだよな…？
言われれば聞いた声。
窓口を一旦後輩に任せ追いかけると、２人は談話コーナーで並んで座っていた。
「あの…」
「あれ、さっきの」
少し驚いている様子の２人。
そりゃあ、初対面の司書がここまで追いかけてくるのも不自然か。
「じゃあ、ちょっと教えてもらいたいことがあるんですけど…。
こちらにAAさんて方、いらっしゃいます？」
金髪の人が続けて尋ねてくる。
「あ、それ、私ですね。ほら」
とネームを見せる。
「「あ」」
人を探していた割にネームは見ていなかったらしい。
「俺めっちゃ見落としてたやん、恥っず…」
「まあ、シッマらしいわ」
「ということは、お２人はトンさんと」
「そーそー!!コネシマです」
「シャオロンですー」
「よろしくお願いします。で、どういった用件で？」
「いや、ゾムと大先生は顔合わせたって言うから、会ってみたいなあって」
「俺らもセッションに参加するんで、先に挨拶したいなあと。GMで参加するんですよね？」
「はい。出来上がったコミュニティに入るのは気が引けるんですけど」
「全然大歓迎っすよ!!今回だけと言わずどんどん参加してください!!」
「そんなこと言うてたら不人気悪化するで」
「うっさいわ!!それよりもお仕事はいいんすか」
「そうですね、一旦戻ります。定時で終われると思うので」
と別れてきたが、定時に終わってからなにをするんだ？
連絡をくれトンさん。
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煌月(プロフ) - 綾鷹緑さん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。話している人の頭文字のひらがな、もしくはカタカナの記載を部分的にしているのですが、もっと広域的に必要、という解釈でよろしいでしょうか？ (2017年6月23日 21時) (
レス) id: d216df1310 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹緑 - すみません。ちょっと言いたいことがあるのですが、誰がどのセリフを言っているのかわかりません。なので、セリフの前に、鬱「」という風にしたらいいのではないでしょうか？上から目線すみません。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌月 | 作成日時：2017年5月29日 15時
