24話 ページ24
「すっごい大人気ないことした…」
「は？いつものことやんけ」
「グルちゃんひっど」
珍しくこの男が改まって話を聞いてくれ、だなんて言うから来てみたが、いきなりこの肩の落としよう。
「まあ話は聞くけど、とりあえず飲もうや。ほら、持ってきたから」
「うん、飲む」
オスマン宅のグラスを借り、フェーダーヴァイサーを静かに注ぐ。
「なんでこんなお上品なやつなん？ガバガバ飲んで一気に酔えるやつが良かった」
「人が持ってきたモンにケチつけんな」
「…おいしい」
「で、女にでもフラれたのか？」
「それくらいで済めばまだいいよ…」
かくかくしかじかとAとの通話のやり取りを聞かされる。
「どうしよう、俺Aに嫌われる」
「まあ、気にしてたら嫌われるな」
「しかも、今度遊園地行かなアカンし、絶対気まずいやん」
「それくらい頑張れよおっさん」
「…頑張ってええの？」
泣き言を言っていたのにガラリと雰囲気が変わる。
「なぜ俺に許可をとる？」
「なんでって、俺が頑張るっていうのは、Aを嫁さんにするために頑張るっていうことやから」
「…面白いこと言うやないか」
「だよな、やっぱそう来るよな」
「早めにさっさとおさまるところにおさまっておけば良かったものを、オスマンが変な気を遣うからもっとややこしいことなるやん」
「できればお前は敵にまわしたくなかったからな。今まで通りがいちばん幸せやと思ってたし」
「がんばろ、俺も。敵多そうやし」
グラスの底を思い切り天井に向ける。
優しい白い羽が激しく喉を駆け回る。
「もう、今までの俺らは終わりだな」
「でも仲良くやってこうな」
「そら大事な友人ですし？大切に仲良くして、時には使って蹴落としていきますよ」
「ひとつ気になってるんやけど、結局のところAにご執心なのは誰だれなん？」
「とりあえず全員敵でええんちゃう？面倒やし」
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煌月(プロフ) - 綾鷹緑さん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。話している人の頭文字のひらがな、もしくはカタカナの記載を部分的にしているのですが、もっと広域的に必要、という解釈でよろしいでしょうか？ (2017年6月23日 21時) (
レス) id: d216df1310 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹緑 - すみません。ちょっと言いたいことがあるのですが、誰がどのセリフを言っているのかわかりません。なので、セリフの前に、鬱「」という風にしたらいいのではないでしょうか？上から目線すみません。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：煌月 | 作成日時：2017年5月29日 15時
