１話 ページ1
『ちょっとお願いがあんねんけど、クトゥルフのシナリオ、書いてくれへん？』
グルさんから話したいことがあると連絡が入り、Skypeを繋いだらトンさんもいた。
しばらく遊んでないし飲みの話かと思っていたら、トンさんから意外なお願いをされた。
「…は？」
『突然でごめんな。
でも新作のオリジナルシナリオでやりたいなーってグルさんに話したらな、Aちゃんがシナリオ作ってるって』
待て待て、私がそういう活動をしているのはこの人達に言ったことないぞ。
てかTRPGとかやるんだ。
「えっと、なんの話ですかそれ。私にはさっぱりなんですが」
『あっれー？これ、Aのシナリオちゃうん？』
それと同時にグルさんからチャットが入る。
貼られたURLは私のシナリオ置き場だった。
「知、らないですねえ…」
『この文体、Aのやと思たんやけどなあ。それとこのテストセッション動画、GMお前ちゃうん？』
『あ、ほんまや!!』
再生したらしいトンさんが声を漏らす。
「くそう、気付かれては仕方あるまい…。
でも新作？オリジナル？なんてお断りですよ。
完成版仕上げるまで、暫定版のテストを数回重ねなきゃいけないんで。
余裕あるときじゃないと無理」
『テストっている？』
『いらんいらん、ゾムにぶん投げるわ』
ゾムって人がGMなのか。慣れてる人なのかな。
「いやいや、出来立てのシナリオなんて自己満足の塊。
文字だけだと破綻にもなかなか気付けないんです!!」
『ハプニングも撮れ高やろ』
『そやな。見所できるんなら編集もしやすいし』
シナリオ発注云々よりも。
「撮れ高とか編集って、２人も動画投稿してるの？」
『あれ、教えてなかった？』
『言ってないよ、当然やろ。身内に言うの、なんか恥ずかしいやんか』
「あれ？グルさんにも恥ずかしいこととかあるんすか？」
『あるに決まってるやろ』
『あんなー、ゲーム実況で動画投稿してんねん。マイクラとかHoIとかTRPGとか』
調べたら見つかるかもとググると、○○の主役は我.々だ!というのが目立つ。
「はーん、けっこう有名みたいじゃないですか」
『まあそこそこな』
「尚のこと無理ですね。こっちの信頼に関わるもん。
承諾するとしても、とりあえず既存シナリオ回して様子見てもらいたいくらい」
『…AちゃんもGMに入ってもらえん？』
「トンさん何言って」
『原作者置いてけば間違いないな。で、いつ空いとる？』
「拒否権は？」
『答えは、はい or Yesで』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 271人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煌月(プロフ) - 綾鷹緑さん» ご指摘ありがとうございます。参考にさせていただきます。話している人の頭文字のひらがな、もしくはカタカナの記載を部分的にしているのですが、もっと広域的に必要、という解釈でよろしいでしょうか？ (2017年6月23日 21時) (
レス) id: d216df1310 (このIDを非表示/違反報告)
綾鷹緑 - すみません。ちょっと言いたいことがあるのですが、誰がどのセリフを言っているのかわかりません。なので、セリフの前に、鬱「」という風にしたらいいのではないでしょうか？上から目線すみません。 (2017年6月23日 21時) (レス) id: 2a1f9e77ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：煌月 | 作成日時：2017年5月29日 15時
