春紫苑 (ページ20)

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それから、3ヶ月

正門先輩とは、何回かデートを重ねた

お昼だっていつも通り4人で食べた

恋人らしいことは、手を繋ぐことしか出来ていないけど

それは正門先輩がきっと私のペースに合わせてくれているのだと思う

そう思っていた

昼休み、授業が終わって和也と食堂に向かった

｢なぁ、Aちゃん。正門知らんか？｣

そこには、大吾先輩しかいなくて

『いえ、なにも聞いてないです。』

｢今日、正門先輩休みなんですか？｣

｢いつもなら、連絡来るはずやねんけどな。連絡しても繋がらんねん｣

『私、様子見てきます。午後授業ないんで』

｢着いていこうか？｣

『和也、午後の授業再履修のやつでしょ？休んじゃダメじゃん』

｢バレてたか｣

『休むから再履になるんだよ！大吾先輩任せてください！！』

｢ほな、頼むわ｣

そんな会話をしていたら、和也からものすごい視線を感じる

『なに？』

｢今日、正門先輩休みやんな。そしたら、Aお弁当多いと違う？？｣

｢はっすん、食い意地張るなや｣

『あ、そうか。はい。食べていいよ』

｢ホンマに？ありがとう｣

次は、大吾先輩からの視線が痛かった

『大吾先輩も食べてどうぞ』

｢ふふ、ありがとう！食べてみたかったんよAちゃんの卵焼き｣

3人も退屈ではないけれど、なにか物足りなかった

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