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6年前
私は、同じサークルの1個上の正門先輩に恋をしていた
でも、正門先輩は人気者だし私みたいなガキ相手にしてくれないことはわかっていた。
幼なじみの和也に連れてかれて入ったサークルでスポーツをするサークルなのかと思っていたけれど
それは、それは想像とは違って
所謂、飲みサーって言われるようなサークルだった
正門先輩は、軽音サークルと掛け持ちをしているらしくたまにしか参加していなかったけれど
先輩、後輩関係なく彼の周りにはたくさんの女の子がいた
「 なぁ、行かなくていいん?A。」
和也はいつも飲みの時のお決まりのセリフだ
『 なんで?私が行っても迷惑だよ 』
「 そんなことはあらへんよ!ふら、Aも参加費がもったいないから飲みや!! 」
『 そうだよね!すみません、コークハイくださーい 』
そう言われると、私はいつも以上に飲んでいた
『 …んーと、次はレモンサワーで 』
「 もー、飲みすぎちゃう? 」
『 飲めって言うたんわ、和也やで 』
和也は小さい頃からお節介だし
心配性なのである
「 ほら、お冷飲みって 」
『 そんなんいらん 』
「 Aちゃん、少し飲んだ方がええで 」
その声は、私の大好きな正門先輩の声だった
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作者名:夢虹 | 作成日時:2020年5月19日 4時