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story.3 ページ4

涼介side



俺の1日は全てこの大きな家の中で過ごされる。



体調が良い日は中庭なんかに出たりするけど 基本的には家の中。




勉強も名門大学を出ている光と雄也が教えてくれるし 家の中にいて困ることはほとんどない。



ただ…退屈なだけ。






午後になって することも無いから 窓の外をぼんやりと見ていた。

1日に数回 こうやって窓の外を見ちゃうんだよね。

それくらい俺の外への憧れは強い。




少し外の空気を吸いたくて 窓を少し開けると…




ぶわっと風が吹いてきた。







涼介「ケホッ…ケホッケホッケホッ…ケホッケホッ」




急に入ってきた強い風に気管が刺激されて咳が出た。








「涼介、大丈夫? 体調いいからって無理しちゃだめでしょ?」







涼介「侑李…ケホッケホッ…吸入器、とってっ…ケホッ」





運良く幼なじみの侑李が入ってきた。





侑李が素早く吸入をしてくれて 咳はすぐに収まった。

侑李は窓を閉めて リクライニングの角度をつけて俺を寝かせた。




涼介「ハァッ…ありがとう…。」





幼なじみの知念侑李は近所に住む同い年。


こうして 週5回くらいかな。俺の家に来てくれる。




侑李「発作にならなくて良かったよ。もう、僕が来てなかったら大変なことになってたんだからね?」



涼介「うん、ごめん。ちょっと油断してた。笑」



侑李「一応帰る時に 雄也にゆっとくからね。」




涼介「うん。それよりさ、今日は何をしたの?
外の話 聞かせて?」



侑李がうちに来た時に必ずすること。
それは 外の話を俺に聞かせること。


聞くだけでも 楽しいんだ。
想像が膨らむ。
外に出られなくても 侑李の話だけで楽しめる。



侑李は俺に外の話をした日の帰り際に絶対こう言う。







「涼介の病気が治ったら 僕たちもどこか行こうね。約束だよ。」

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ねむ(プロフ) - JUMPLOVEさん» コメントありがとうございます!実は私も大好物です…笑 これからも楽しんでいただけたら嬉しいです! (2019年6月10日 16時) (レス) id: c666c18a40 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - 新作ありがとうございます!!!心臓病と喘息、大好物です!!((不謹慎すぎる))本当にこの作品の設定最高すぎるので、更新頑張ってもらえると嬉しいです!!! (2019年6月10日 16時) (レス) id: f4e667ae46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零李~reiri~ | 作成日時:2019年6月9日 11時

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