私と君の恋物語

過去〜廉 ページ17

廉side



両親の仕事の関係で大阪から東京に引っ越してきたのは俺と紫耀が小4の時だった。




今まで大阪で育ってきたから 当たり前に関西弁で、持病の喘息があるから 水泳、長距離はドクターストップ。


みんなと違うところがいっぱいあったから転校先で馴染めるか、とても心配だった。









転校初日

廉「大阪から来ました。永瀬廉です。よろしくお願いします！」



なるべく明るく なるべく感じ良く なるべく早く溶け込めるように…。俺は元気に挨拶をした。




先生に席を指定され 席に着くと、
いきなり話しかけてきた少年。



紫耀「ねえ！！大阪から来たの？？大阪ってグリコのとこ！？」



そう言って 立ち上がってグリコのポーズをする。




先生「こら！平野くん？静かにしなさーい！」



紫耀「はぁい」




廉「ふふっ…面白すぎやろ笑」




思わず笑ってしまうと 少年は 今度は小声で…



紫耀「俺、平野紫耀。よろしくな、廉。」




これが 紫耀との出会い。

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