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Daiki side
放課後.
大貴「涼介」
俺は帰りの支度をしている涼介に話しかけた。
涼介「ん？」
大貴「…この後 予定ある？ちょっと話したいことあってさ。」
涼介「特にないけど…、裕翔は？」
大貴「裕翔も いて欲しい。」
「いて欲しい」という俺の言葉に涼介は
不思議そうに首を傾げたけど 了承してくれた。
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俺ら以外 誰もいなくなった教室。
涼介「…話って？」
沈黙を破ったのは涼介だった。
大貴「…うん。
実は 俺 今日の昼休みに涼介のポーチの中身
見ちゃったんだ。…薬が いっぱい入っていたのを。」
涼介「……」
裕翔「涼介…」
やっぱり 触れちゃいけなかったかな…、
大貴「ごっ、ごめん！勝手に見ちゃったから
謝りたかったんだ。…それだけ！ほんと、ごめんね」
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涼介「大ちゃん、…俺の病気 受け入れてくれる？」
大貴「え、…？」
涼介はおもむろに立ち上がり 教室の窓の柵に手をかけ 俺らに背を向けたままぽつりと言った。
涼介「俺の病気。…知ったら 大ちゃんは離れていかない？」
涼介は そんな重い病気なの…？
でも 絶対離れないし逃げない。
そんなの 決まってる。
大貴「…当たり前じゃんっ！ 」
涼介の珍しく弱気な発言に 俺もガタン！と音を立てて椅子から立ち上がった。
裕翔は 黙って見守っている。
涼介「俺ね 生まれつきの心臓病なんだ。」
俺は思わず息を飲んだ。
大貴「…え、」
驚きが大きすぎて 間抜けな声しか出ない。
でも、…涼介がどんな病気でも受け入れるって
決めたじゃん…俺。
涼介「…ははっ、驚いた？
この学校だと知ってる生徒は裕翔だけだったんだ。
それにね メンバーにも言ってないんだ…。」
心の整理がつききれていない俺に 涼介は
さらに驚くべき事実を告げた。
涼介「…だから、大ちゃんには 受け入れて欲しい。」
俺らに背を向けていた涼介がこちらを向き 言った。
その 寂しそうで 儚い表情を見た俺は 気づいた。
落ち込んでいいのは 悲しい顔をしていいのは
俺じゃない。
この事実を知った以上 俺は涼介を支える側の
人間なんだ。
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大貴「涼介 そんな顔しないで。
これからは 俺もいるじゃん。」
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永夢(プロフ) - JUMPLOVEさん» ありがとうございます！自分でも書いてて自信があるわけではないのでそう言っていただけて嬉しいです！！これからも楽しんでいただけると嬉しいです(^^) (2020年3月24日 21時) (
レス) id: c666c18a40 (このIDを非表示/違反報告)
JUMPLOVE - すごいストーリーが好みで、本当に読んでいて楽しいです！！応援してますので、更新頑張ってください！！ (2020年3月24日 21時) (レス) id: e3c5443f13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永夢 | 作成日時：2020年3月4日 18時
