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慧side
なんだか、身体が重だるい。
まぁ、いつものことだけど今日はなんだか違う。
手首に痛みはないし、いつもの血の匂いがしない。
ふと目を開けるとメンバー全員がいた。
・・・なんで?
俺の記憶が正しければ、みんなは俺のことを嫌っているはず。
なのに、大ちゃんと知念は泣いているし、圭人と山田は俺の手を握ってる。
他は心配そうに俺を見ている。
不思議に思っていたら、薮が一言つぶやいた。
宏「伊野尾、ごめんな。」
え?それはどういうこと、、、?
雄「本当にごめん。俺達、伊野尾くんのこと全然考えてあげられてなかった。」
慧「え、、、?どういうこと?」
大「うっ、、伊野ちゃーん!グスッ ごめ、んね!グスッ 俺、、本当に、、自分勝手で、、、グスッ 伊野ちゃんを、、裏切って、ごめん!」
その後も、次々にメンバーが俺に謝った。
近藤スタッフの話も説明してくれた。
元の俺たちに戻りたいってことも。
でも、、、、
慧「でも、今さらそんな事言われても、、
。 」
宏「そうだよな。ごめん。でも、これからも俺達とJUMPとして活動して欲しい。我儘でごめんね。だけど、これだけは、、、。」
慧「もちろん、JUMPは続けるよ?だけど、俺が言いたいのは、、、。もう、元に戻れそうにないかも。」
俺が心配しているのは、リ スカのこと。
きっと、みんなはもう知ってると思うから、察してくれるだろう。
たぶん、このままずっとリ スカが止められなかったら、仕事に影響する。
かといって、すぐにやめるのも難しい。
それに、まだメンバーのことが信用出来ない。
リ スカがやめられない自分と、また裏切られそうなメンバーが怖くてたまらない。
少なくとも、リ スカはどうにかしたい。
ちょっとした興味で始めたくせに、なんでそんなこと思えるのだろう。
圭「伊野尾くん、きっと、元に戻れるよ。というか、元に戻そう!」
光「そうだよな!俺達が原因なのに、こんなことを言うのもあれだけど、今のままじゃ俺ららしくない!」
涼「珍しく光がいいこと言ってんじゃん!(笑)」
光「珍しくってなんだよ!(笑)」
これだ!いつもの俺達!いつもの日常!
なんだか、懐かしい気持ちになった。
侑「あっ!伊野ちゃんが笑った!」
裕「本当だ!そうだみんな!集合写真撮らない?」
大「いいねー!それと、今日は天気がいいから、みんなでピクニックしない?」
涼「子供かよ(笑)」
なんだか、日常が戻ってきた気がした
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作者名:ぽっぷこーん | 作成日時:2017年9月21日 0時