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今日は珍しく早く目が覚めた。
いつもなら二度寝をするところも、勢いよく
布団から身体を起こして、カーテンを開ける。

昨夜、早く寝たおかげで、嫌な眠さもない。
起きたばかりなのに、寝ぼけている感じもせず、
意識もはっきりしている。


とても、いい一日の始まりだと思う。
心臓の辺りをさすると、もう既に緊張していることが分かる。ドキドキ、胸が鳴っている。

普段絶対に見ないであろう、窓からの景色も見て
しまった。ただの住宅街の景色だ。朝日が昇る
綺麗な景色など見れた試しはない。
窓の外を儚げな表情で見つめる少女……という
イメージで外を眺める。至って変化はない。

そこで、タッタッタッと、人が走る音が聞こえて
反射的に下の方に視線が行った。

見覚えのある髪型。あれは。



「けーいちろーっ!」


過ぎ去ってしまう前に、大声で呼び止めた。
早朝なのに、大きい声出しちゃった、という
反省は後でするとして、この状況下の中で、大声
を出さないという手段はない。

「けーいちろ」は、わたしの声が聞こえると、
走る足を止めて、こちらの方へ振り向いた。

じっと見つめると、肩が上がり下がりしているのが
分かる。きっと長い時間、ランニングをしていた
のであろう。生真面目なところは、何も変わっていない。



「A、声がでかい。まだ朝早いんだ、静かに…」
「待ってて!」

「けーいちろ」がまだ喋っているのはわかっていた
けど、ロミオとジュリエットみたいに話すのはまた
声を張らなきゃ聞こえない。



ていうか、いるんだから会いたい。
目の前で話したい。
顔をもっとよく見たい。



朝は寒いけど、毛布も何も持たずに階段を駆け
下りて外へ出る。
けーいちろに気遣いなんて出来ないだろうけど、
話題をひとつ、増やすために。


「おはようっ、けーいちろ!」
「おはよう、A。元気にしてたか?」





なんも変わってない。
お父さんを超えて、おじいちゃんみたいなことを
言うところも、少し微笑んで、わたしを見るところも。





「うん、元気。会いたかったなぁって思ってたんだ」

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設定タグ:ルパパト , 朝加圭一郎 , 警察戦隊パトレンジャー   
作品ジャンル:恋愛
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白影(プロフ) - コメント失礼します。設定すごく好みです…!!お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください!!陰ながら応援しています! (2019年4月1日 18時) (レス) id: 9d6bf8c926 (このIDを非表示/違反報告)
ながつき かよ(プロフ) - 凉音さん» 何故でしょうか?詳しく理由をお願いします。 (2019年3月3日 19時) (レス) id: 48a2af0add (このIDを非表示/違反報告)
凉音(プロフ) - こんな作品書くな。 (2019年3月3日 16時) (レス) id: 9c98fe7286 (このIDを非表示/違反報告)
ながつき かよ(プロフ) - かなとさん» 教えてくださりありがとうございます。失礼しました。 (2019年3月3日 13時) (レス) id: 48a2af0add (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月3日 6時) (レス) id: ed3e9b5633 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まろこ | 作成日時:2019年3月3日 3時

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