38、逢引 ページ40
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「けれど、誰が優太さんを見るのですか?」
私がいなくなったら、優太さんの傍には誰もいなくなる。
そう思いながら言うと、青江さんは「それは...」と言葉を濁らせた。
“いないのであれば、申し訳ありませんがまだここに残らさせていただきます。”
私はそう言おうと思い口を開くと突然襖が開いた。
薬研「大将は俺達が見ておくから安心していいぜ!」
そう言いながら粟田口の短刀長男組が入ってきた。
乱「せっかくのデートの誘いなんだから行ってあげて!」
「...でーとって?」
後藤「逢引の事だな!」
そうなんだ...デート=逢引なんだ。
うーん...やっぱりカタカナって難しいな...
...うん?逢引って...!?
と私が頭の中で荒れていると厚くんが私の背中を押して「青江さんのとこに行ってやれよ」と言ってきた。
私は厚くんに押されながら「いや、でも...えっ?」などと言っているとすぐに青江さんの元へ着いた。
青江さんは私の慌てようを見て笑った後、私に向かって手を差し伸べてきた。
青江「お手をどうぞ?お嬢さん」
私は顔が熱くなるのを感じながらその手を取った。
私の顔を見た青江さんは先程のかっこいい顔はどこへやら、いつも通りへらへら笑った。
青江「いやー、今のは僕らしくなかったね」
「...本当ですよ。頭でも打ったのかと思いました」
私は赤い顔を隠すように横を向きながら毒づくと青江さんは「辛辣だなぁ」と苦笑いをしながら歩き出した。
私と青江さんは手を繋いでいるので私は青江さんに着いていく。
青江「うーん...逢引だと言っても行くところがないねぇ」
「んっ!?青江さん、逢引だと思っているんですか!?」
私は横に向けていた顔を青江さんの方に向け、目を見開きながら言った。
あれは、乱くんが冗談で言ったんじゃ...?と考えていると青江さんは口を開いた。
青江「うん?それ以外のなんだって言うんだい?」
そう言ってから青江さんは本丸内で出来ることをしようか、と笑いながらいった。
「あっ、それなら百人一首がしたいです」
実体がない時、見ていて楽しそうだなって思ったので、と言うと青江さんの渋った声が帰ってきた。
青江「うーん...僕的には二人ですることがいいんだけど...」
「...二人でする事ってありますか?」
私は少し悩んだ後、思いつかなかったので青江さんに聞くと「そうだね...」と言った後、何かを閃いた様子で口を開いた。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです!顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました!更新頑張りますね! (2018年9月21日 20時) (レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか?MVPとは、誉の事…ですよね?続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みほ | 作成日時:2018年9月15日 10時