検索窓
今日:1 hit、昨日:38 hit、合計:121,784 hit

34、予感 ページ36

私は一期さんに「信じるかは、自分の目で見て決めた方がいいですよ。」と言い、食べ終わったお皿を持って広間を出た。



(ひと)の刃生を決めれる程、私の器は大きくない。


...それに、私の意見を押し付けているみたいで嫌だからね。



そう考えながら歩いていると目的地の厨に着いた。



扉が開いていたので難なく入ると燭台切さんが洗い物をしていた。



私は「燭台切さん、料理美味しかったです。」と言いながら食器を置くと、燭台切さんは驚いた顔をした。



燭台切「そのまま机の上に置いといてくれたら良かったのに...」


「いえ、燭台切さんの仕事が増えちゃうので...」



私がそう言うと、燭台切さんは笑って「ありがとう」とお礼を言ってきた。



私は滅相もございません!と首を横に振ると燭台切さんはまた笑い「Aちゃんって面白いね」と言い、洗い物をしている手を動かした。



「えっと...ありがとうございます?」と言った。


面白いって褒められてるんだよね...?と思いながら。



すると燭台切さんは「ふふっ。どういたしまして」と言い、洗い物が終わったのか水を止めた。



燭台切さん、笑ってばかりだな...


笑う門には福来るってことわざがあるし、いい事だよね!と思いながら「では、私は部屋に戻りますね」と言い、厨を出た。



「うん、またね」という燭台切さんの声が聞こえ、私は少し笑ってから縁側を歩き始めた。




自分の部屋に向かって縁側を歩いているとき、そう言えば優太さんは審神者部屋に戻ってるかな、と思い審神者部屋の方に足を進めた。



縁側を歩いてすぐに審神者部屋に着いた。



見ているだけだと遠そうだなと思っていたけど、意外と近いんだ。と思いながら、「優太さん、失礼します」と声をかけて襖を開けた。



襖を開けると、そこには優太さんの姿はなかった。



「優太、さん...?」



私は何故か嫌な予感がし、審神者部屋を出て急いで優太さんを探し始めた。



もしかしたら広間で何か食べているかもしれない、と思い広間に行くと一期さんは粟田口部屋に戻ったのか誰もいなかった。



疲れたって言っていたからお風呂場に居るのかなと思い、お風呂場に走っていき、勢いよく扉を開けると、ここにも誰もいなかった。



お風呂場にもいなかった...と思いながら息を整えているとあるひとつの場所を思い出した。



もしかしたら、優太さんはそこに...!



私は、その場所に向かって全速力で走り出した。

35、的中→←33、思い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです!顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました!更新頑張りますね! (2018年9月21日 20時) (レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか?MVPとは、誉の事…ですよね?続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みほ | 作成日時:2018年9月15日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。