28、短刀達 #題名変更しました。 ページ30
｢...ただいま戻りました。｣
縁側で何事もなく戻ってきた私が声をかけると石切丸さんが｢おかえり｣と声をかけてくれた。
あれ？なんで他のふたりは返事をくれないんだろう...？と思い、青江さんと優太さんの方に目を向けてみると優太さんの周りに沢山の短刀があり、それを青江さんが呆れた顔で見ていた。
｢...あれ、どうしたんですか？｣
私は気になり、石切丸さんに聞いてみると石切丸さんはため息をつき、教えてくれた。
石切丸｢優太くんがね、何故か『今日中に短刀全部顕現するぞ！』って意気込んでいてね。｣
とりあえず、沢山刀を作ったから今から顕現するみたいだよ。と優太さんの方を見ながら言った。
｢でも、そんな事をしたら霊力が尽きてしまうかも知れませんよね...？｣
私は短刀の数の多さを見てそう言うと、石切丸さんも静かに頷いた。
石切丸｢...そうなるだろうね。｣
｢なら、止めなければ...！｣
私が焦り、優太さんの元へ向かおうとすると石切丸さんに腕を捕まれ止められた。
石切丸さん、何故止めるんですか...！と思いながら見ると、石切丸さんは首を振った。
石切丸｢...これは、優太くんの霊力がどれだけあるか、見定められる機会なんだ。｣
Aは悪いけど、今回は見守ろう。
石切丸さんはそう言い、私を見た。
その目には強い思いが篭っていて...＿＿＿
｢...分かりました。｣
私は、頷く事しか出来なかった。
私が頷いたのを確認すると石切丸さんは手を離してくれた。
その後、石切丸さんと一緒に青江さんの隣に立ち、優太さんを見守る。
優太さんは短刀を丁寧に布の上に置き、両手を翳し、霊力を送った。
最初に来たのは国俊くん。
顕現したあと話していたら仲良くなり、国俊呼びが許可されたのだ。
国俊くんと話している内に、続々と他の短刀も来ていた。
五虎退くん、今剣くん、秋田くん、小夜くん、博多くん、毛利くん、薬研くん、包丁くん...。
こんなに続々と刀に霊力を流し続けていて優太さんは平気なのかな、と思い、見てみると笑顔を浮かべていた。
私はその優太さんの様子を見て安心し、顕現された短刀達と戯れていた。
話していた中で特に盛り上がったのは、私が刀剣女士だと言う事だった。
そこまで盛り上がる事なのかな、と思いながら短刀達の質問に一つひとつ答えていた。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです！顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました！更新頑張りますね！ (2018年9月21日 20時) (
レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか？MVPとは、誉の事…ですよね？続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2018年9月15日 10時
