20、短刀 ページ22
乱｢乱藤四郎だよ。...ねぇ、ボクと乱れたいの？｣
黄色い艶やかな髪をなびかせ、少し首を傾げて優太さんを見る＿＿＿乱藤四郎がいた。
乱｢ねぇ...みんな黙りこくっちゃってどうしたの？｣
乱くんは私達を見回しながら不思議そうな顔でそう言った。
...私達は乱くんが来てくれた喜びにより、言葉を発することを忘れていた。
私は乱くんが不安になってしまったかもしれないと思い、乱くんに話しかけた。
｢えっと...乱くん、だよね。私はAって言うんだ。よろしくね。｣
私は乱くんに微笑みながら手を差し伸べると、乱くんが手を握り返してくれた。
乱｢...！うん！よろしくね！Aさん！｣
乱くんは笑顔で応えてくれた。
もし不安で私の言葉を無視されていたら...
などと考えていると乱くんが話しかけてきた。
乱｢ねぇ、Aさん。突然で悪いんだけど、この本丸を案内してくれないかな？｣
ボク、兄弟と会いたいんだよね！
そう言われた時、私は心臓を酷く痛めた。
＿＿＿例えるなら、心臓を強く握られたような。
心臓を痛めながらも乱くんを不安にさせないため、笑顔を作る。
｢...うん。いいよ。色んな場所を案内するね！｣
乱｢本当！？ありがとう、Aさん！｣
乱くんはそう言いながら抱き着いてきた。
可愛いなぁ、と思いながら乱くんの頭を撫でる。
｢...優太さん、青江さん、石切丸さん。本丸を案内してきます。｣
私は乱くんの頭を撫でながら優太さん達の方を見て伝えた。
優太｢うん。いいよ。行ってらっしゃい！｣
青江｢僕を置いていくのかい？酷いなぁ。...なんてね。｣
石切丸｢こら、青江！...こっちの事は気にしないでいいよ。｣
...優太さん達から許可を得たので乱くんと一緒にこの鍛刀部屋から出ることにした。
出る前に、乱くんが手を握ってきたので、私も手を握り返して縁側に出る。
｢...さてと、本丸を案内するね。｣
うーんと、ここから近いのは...厨に行こうか。
私がそう言うと乱くんは｢うん！｣と元気に返事をしてくれ、私の横を歩く。
乱｢...Aさんってさ、｣
突然、乱くんが話しかけてきた。
私は乱くんの目を見て次の言葉を待っていると、素朴な疑問が乱くんの口から零れた。
乱｢...刀剣女子、なの？｣
私は内心身構えていたので、その言葉に心の中で安堵しながら｢そうだよ。｣と笑顔で応えた。
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みほ(プロフ) - 有愛さん» そうです！顕現という言葉が出てこなくて現像と表示していました...。MVPも同じ理由です...。修正しますね。指摘ありがとうございました！更新頑張りますね！ (2018年9月21日 20時) (
レス) id: b0af25d81b (このIDを非表示/違反報告)
有愛 - 現象は、顕現…の事でしょうか？MVPとは、誉の事…ですよね？続きが気になります、更新楽しみにしてます。 (2018年9月21日 18時) (レス) id: ad2c57ea43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みほ | 作成日時：2018年9月15日 10時
