Sweet Memory (ページ12)

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ある日の朝、起きた時から頭が痛いし体がだるいと思っていたけど

今日は大事なMV撮影で丸1日かけて行うので休むことは絶対できない。

重い体を引きずるように仕事場に向かった。

「おはようございます～」

メ「あ、おはようAちゃん」

裕「……」

すごい中務さんに見られていたような気がしたけど

そんなの気にせずヘアメイクの準備をする。

いつも通り美空さんと手分けをしてヘアメイクをして行く。

玲於くん、隼くん、亜嵐くん……

そして残るはムスッとした顔をしながら座る中務さんのみ。

「ではしていきますね」

裕「……ん」

いつも通り携帯を見ている中務さんをヘアメイクしていく。

当然のように会話はない。

と思っていたのに

裕「……顔色悪いけど調子悪いんちゃう？」

「へ？」

裕「へ？ちゃうねん、体調大丈夫なんかって聞いてんねん」

「あ、もう全然大丈夫です！化粧濃く塗りすぎたかもです」

裕「ふーん」

咄嗟に嘘をついてしまったが、これが正解だと思う。

だってこれから大事な撮影なんだし変な心配とかさせちゃいけないもん。

少ししんどいけどまだ頑張れる。

そのまま中務さんの髪の毛のセットを終わらせて

衣装チェンジする時の準備をしていく。