元彼×今彼＝方程式の答え【凪 誠士郎】

告白されたあの日 ページ8

「さー凪！部活行くぞ！」


「えー…」


「昼休み約束したろ！朝練来なかったんだから放課後はぜってぇ出てもらうからな！」


「もー。俺ゲームしたいってば」


「玲王、サッカー遅れるよ。行こ？」



「あ、A」



「なぁに？凪くん」



ニッコーと笑顔で対応



「サッカーの応援行くの？」


「そうだよ。」


「へー」



だ・か・ら！興味無いなら聞くな！



しかし私は笑顔を絶やさない



「凪くんも行こ」



凪くんは私の過去を知ってる。弱みも握られている。
口封じの為にここは1つ、仲良くする事に決めた



「凪くんサッカー上手いんでしょ？私知らなかったなー」


(仲良く仲良く)


常に体の関係を持ってしまった事がバレないかとか、虐められてた過去をバラされないかとか


怯えながら接するのも凄くストレスだが




「きょーだけー」


「お！やる気になったか！よし来い！」


「ぐえー」



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部活中



凪くんは玲王とランニングしたり、パスの練習だったり



玲王は凪くんとサッカーするのが本当に楽しそうだった



私と帰る時も聞きたくもない凪くんの話ばかり



凪くんを見る度、玲王の口から凪という単語が出る度に




私は何度も凪くんに振られた時の事を思い出す



なんか、辛くなってきた



帰ろう




私は玲王に何も言わず、1人で帰ることにした




「…」

「おい凪、よそ見すんなー」

「A帰っちゃうみたいだよ」

「あれ、Aー！1人で帰れるかー？」



「うん、大丈夫〜またね。玲王」




私はとぼとぼ歩いて家に向かった




《好き。俺と付き合ってください》



面倒くさがりで、密かに人気があって、凪くんにとってただそこら辺にいるモブの女の子ってだけだと思ってた



《私も、凪くんが好きです》



《良かった。振られるかと思ったー》


《そんな！私ずっと凪くんの事好きだったんだもん》


《え？そうなの？ならもっと早く告白しとけば良かったー》


…中学2年の夏。凪くんに告白された
告白された日のことをずっと鮮明に覚えてる



《凪くんの告白の仕方、意外だったなー今でも思い出す》


《なんで？》


《敬語でなんかすごく改まってたから》


《だって携帯で調べたらあの言い方が1番気持ち伝わるって書いてたからー》



私が落ち込んでる時には笑わせてくれたり



私の事を本当に沢山考えてくれたんだなって伝わる



そんな凪くんが大好きだった

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