元彼×今彼＝方程式の答え【凪 誠士郎】

私の全てを知ってる男 ページ7

「凪くん。」



私は今、お弁当食べ終わって凪くんと2人、屋上にいる



《じゃ、俺次移動だから行くなーA、後でな！》


《うん》



《おれもー》

《ぐえ》


《ちょっと凪くん》


私は首元の裾を引っ張り、屋上へ呼び戻す



そして現在に至る訳だ



「あれ、わざわざAから2人きりになってくれたの？」

「な…っ話しそらさないでよ」


「何？」


「さっき…なんて言おうとしたの？」


「さっき？……あー俺と中学同じな事？」


「その後！」


「別に、久々に話せて嬉しいって言おーとしただけ」


「え？」



私はてっきり



「付き合ってた事言うと思ったの？」


「そ…そう、」


「あー、昨日の事とか？」


「〜っ！絶対言わないで！」


「おー怒ってる」


「玲王に絶対言わないで…」



こうして自分で弱み作って、言わないでと懇願しなきゃいけなくなって、



自分の愚かさにまた涙がじわっと出てくる


その涙を止めるように凪くんはポンっと頭の上に手を乗せ、髪の毛をワシャワシャしてくる



「！ちょ…」


「言わないよ。俺とAの秘密って方がもえるでしょ」


「…？！もえない…！私は真剣に…」


「えー俺はもえる」


「…凪くんってもしかしてそうやって色んな女の人と関係持ってるの？」


「さーねー」



曖昧な返事だけ残して屋上を去ろうとする



だけどクルッと私の方を見て




「Aだけだよ」


「！」



なにそれ…



本当意味わかんない




中学生の時



凪くんは私と別れた後すぐにある女の子と付き合ったのは知ってる



あの時、あぁ本当に裏切られたんだと思った



あの後、親の提案で転校した



いじめが原因だった



もう学校生活でヘマしたくない。



この高校に入学したのは当時凪くんと同じ学校に通っていた時の人に会いたくないから



超進学校に入学出来れば私が虐められてたと知る人と同じ学校になる可能性は限りなく少なくなる



だけど唯一、凪くんだけが私と同じ中学出身



凪くんには私の事(過去)を知られすぎてる



中学生で虐められたこと

体の関係を持ったこと

中学生の時付き合っていた事




どれも隠したい、誰にも知られたくない事




凪くんにバラされないためには凪くんの機嫌を取らなければならない




不本意だが、この日





私は凪くんと表向き(うわべだけ)仲良くする事を決意した

告白されたあの日→←どういうつもり。

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