元彼×今彼＝方程式の答え【凪 誠士郎】

好きな人は繋ぎ止めたいものですよね ページ24

同じ休日、同じ過ごし方、



ダラダラして、ゲームして漫画見てチョキと少しお話。





洗濯物干すの面倒臭いけど洗濯しなきゃ着る服無くなるから仕方なくハンガーにかける。これほんと面倒臭い





服なんてなきゃ洗濯とか生まれなかったのに
昔の人って面倒くさくなくていいなー。あ、でも狩猟とか面倒くさそうだな。つまり





「生きるのって面倒臭い…」






Aがいたベット。もうその温もりは無い。








俺、何したいんだろう。



俺に気持ちがないAを留めたって、本当は満足しない。
Aの心が欲しい。もう一度俺を好きだってすごく伝わるあの笑顔を俺に、俺だけに向けて欲しいのに







ーセフ レでもいいからー







……最低。俺。






Aに何度も最低呼ばわりされたけど何も間違ってない。
こんなの俺もAも嬉しくないのに。













昨日は花火大会か。
どうせ今日の部活の練習で玲王の惚気話聞かされるんだろうな





そういえば玲王にサッカーの練習誘われてないな。
いつもなら家にまで来るのに。
まぁ、練習したくないし家にいたいし、いいんだけど






そんなことを考えてたら気付けばGAME OVERの文字







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次の日、いつも通り学校に行って、つまんない授業聞いたあと、玲王が教室まで来て。




がいつものルーティンだったけど





玲王が来なかった








風邪引いたのかな












ー私が元カノだから誘いやすかったんでしょ。もう意味わかんない。凪くんも最低。私も最低。もうやだ。ー


ー…ちょっとAー


ー話しかけないで。ー










「……」






廊下を出ると玲王の後ろ姿が見えた







「玲王ー」


「……凪か」






玲王の様子がおかしい。どうしたんだ。
見たことない玲王。






「……」


「どしたの」


「……練習、今日俺行かねぇから凪も好きにしろよ」


「それは嬉しいけど、玲王はなんで？」


「……気分じゃねー」








じゃあなと廊下の階段を降りていこうとする玲王
そこにAが通りかかる






「……」


「……」







Aは玲王の顔を見ずに玲王を横切った。
玲王は下唇を噛み締めてる。
……玲王のこの原因はAか。





だけど、Aの顔もなんだか泣きそうな、怒ってるようなよく分からない顔だった
先週まであんなに仲良さそうだったのに

未体験の感情は想像でしか補えない→←私も、凪くんと同じ身体だけ？

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