私も、凪くんと同じ身体だけ？ ページ23
花火大会当日
白い布をベースに金魚と花のイラストが散りばめられている浴衣を纏って私は玲王との待ち合わせ場所にいた。
数日前の私だったら今日を凄く楽しみにしてたんだろうな
こうなったのも私が悪いのは嫌という程分かってる。
「A！浴衣着てくれたんだ！すっげぇ可愛い」
「お祭りとか花火の時しか着られないから」
「下駄、痛いだろうから言わないようにしてたんだけど、すげぇ嬉しい。可愛い。写真撮っていい？」
玲王が笑顔で私の浴衣姿をカメラに収めようとする。
「ダメだよ…！恥ずかしいから」
「ちぇー、」
玲王は私の手を握って、屋台あるから行こーぜと誘う。
子供みたいに笑う玲王は本当に楽しそう。
対して私は
「…うん」
もう、玲王に対して作り笑いしか出来なくなってしまっていた。
玲王が嫌いになったんじゃない。こんな優しくて真っ直ぐで信念があって。そんな玲王が私は好きだ。
だけど私は玲王の知らない所で玲王を裏切ってる
それが許せなかった
「A、ほら、金魚」
「わ、ありがとう」
「A、一人暮らしだししばらく飼ってみたら？無理そうだったら俺ん家の水槽に入れるけど」
「うん、？ありがとう！生き物、欲しかったんだ」
「そか、良かった」
「なぁA」
「え？どうしたの？」
「最近元気ないよな」
なんかあった？と質問してくる玲王。
私の様子がおかしい事に気づいてたようだ
「お前に出来ることあればなんでも言えよ」
この言葉に私は玲王の顔を見ることが出来なかった。
ただ「うん」としか言えなかった
どうして。どうしてあの時凪くんの誘いを断れなかったんだろう。私が断っていれば私も凪くんも「最低」にならずに済んだのに
玲王に告白された時、すぐに返事を出せなかった。
凪くんの事が忘れられなかったから。
もし、あの時玲王が私のこと無理矢理襲ってたら、私は全力で拒絶しただろう。
なにが。何が違うんだろう。
私は玲王の事も本当に好き。
その気持ちに嘘は無い。
じゃあ凪くんは…？
私も凪くんのセフ レでいいから繋がってたいと思ってる…？私は凪くんに何を求めてるのだろう。
「A…？」
「！あ、ごめん玲王…」
「なんかぼーっとしてたから…」
「玲王、あのさ」
「ん？何？」
好きな人は繋ぎ止めたいものですよね→←時に優しさは何よりも痛くなる
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ネピア(プロフ) - かなみんさん» お優しいコメントありがとうございます！！とても嬉しいです！焦れったい凪くん好物、すごい分かります！！更新頑張ります…！！ (2023年3月4日 0時) (
レス) id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネピア(プロフ) - さくらさん» お優しいコメント嬉しいです😭原作の凪くんがかっこよくてちょっと罪悪感抱きながら凪くんも玲王くんも動かしてるのですが、更新頑張ります！！ (2023年3月4日 0時) (レス) @page24 id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなみん - この作品大好きです！ いっつもばちばちにかっこかわいい凪くんのじれったくて複雑な感じも大好物……。ぜひともこれからも応援させてください！ (2023年3月3日 21時) (レス) id: 26c456de04 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 毎回毎回続きが楽しみです！！！更新がんばってください！！！ (2023年3月3日 16時) (レス) @page24 id: e896ee84d8 (このIDを非表示/違反報告)
ネピア(プロフ) - まきずしこんぽた♪さん» うわぁ…めちゃくちゃ優しいコメントに有難い限りです……ありがとうございます！！！これからも更新速度上げられるよう頑張ります…！！有難い… (2023年2月1日 16時) (レス) @page14 id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネピア | 作成日時：2023年1月22日 0時
