玲王が手に入れた物 (過去編 玲王2) ページ18
「A!昼ご飯食べねぇ?」
「…まぁ…いいですけど…」
「え?!いいの?!」
「玲王くんが言ったんじゃないですか…」
あれからAに一方的に誘い続けて2週間
気に入ったものを手に入れたい主義の俺はAにこっぴどくフられ続けたがようやくその時がきた
「マジか!じゃあ高級A5ランクのステーキでも…」
「お弁当持ってきてるから、それならい…」
「あーなし!今のなし!俺も購買でパンでも買ってくる!」
Aがやっと俺という人間と関わる気になった事の喜びで気分が良かった。購買のパンなんて食ったことねぇけど
「よし!買ってきた!屋上行こう!」
※(現実世界では屋上は行けません)
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「玲王くんってなんで私にずっと声掛けてくるの?」
驚きのあまり、俺はパンを加えたまま固まってしまった
「?どうしたの?」
「俺の名前……覚えてたのか?」
「覚えてるよ、玲王くんって人気者だしよく聞く名前だもん。」
この時俺はくすくす笑うAに目を奪われてた。
初めて笑顔を見るからだろうか。
女の笑う顔なんて死ぬほど見てきたはずなのに
Aの笑った顔は見た事ない生き物に出会ったようだった
「私の質問の答えは?」
「あ、んっと、Aが俺に興味無かったからだな。」
「興味は無いです」
「え。」
心の底からでた「え。」だった。
そんなハッキリ言われると流石にこたえるものがある
「……なんかさ、俺に近づいてくるやつってさ「俺に」興味は無いんだよ。「俺が持ってる周りの物」に興味あるんだよな。地位とか、顔とか、財力とか。俺の中身に興味あるやつは本当は一人もいないんだって思うんだよ」
「って、何話してんだろ。俺。気にしないで」
気が緩んだからか変にさらけ出しちまった。こんな話突然されて幻滅されただろうか。いつも人の先頭に立ってる生意気なやつがこんな人間だったって知ったら
「今の話、みんなにそのまま話したら?」
「え?いや、無理だろ。いやいや、嘘!じょーだん」
「私が玲王くんに興味なかったのは、人間ぽくなかったからだよ」
「玲王くんみたいな、なんでも持ってる人でも悩む事あるんだなって知ったから、」
俺はこの時の透き通った天使の様な笑顔を見なかったら
「興味、出てきた」
Aへの恋心を自覚するのはまだ少し先だったかもしれない
忘れられない人 (過去編 玲王3)→←凪より前の宝物 (過去編玲王1)
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ネピア(プロフ) - かなみんさん» お優しいコメントありがとうございます!!とても嬉しいです!焦れったい凪くん好物、すごい分かります!!更新頑張ります…!! (2023年3月4日 0時) (レス) id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
ネピア(プロフ) - さくらさん» お優しいコメント嬉しいです😭原作の凪くんがかっこよくてちょっと罪悪感抱きながら凪くんも玲王くんも動かしてるのですが、更新頑張ります!! (2023年3月4日 0時) (レス) @page24 id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
かなみん - この作品大好きです! いっつもばちばちにかっこかわいい凪くんのじれったくて複雑な感じも大好物……。ぜひともこれからも応援させてください! (2023年3月3日 21時) (レス) id: 26c456de04 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 毎回毎回続きが楽しみです!!!更新がんばってください!!! (2023年3月3日 16時) (レス) @page24 id: e896ee84d8 (このIDを非表示/違反報告)
ネピア(プロフ) - まきずしこんぽた♪さん» うわぁ…めちゃくちゃ優しいコメントに有難い限りです……ありがとうございます!!!これからも更新速度上げられるよう頑張ります…!!有難い… (2023年2月1日 16時) (レス) @page14 id: ad423e21a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネピア | 作成日時:2023年1月22日 0時