俺が欲しいって言わせるまで【ブルーロック】

撮影をこなす下まつげ ページ5

同窓会の次の日



糸師 凛選手との雑誌撮影。
現在楽屋でその糸師 凛選手と同じ空間に2人きり。
初めて会った人だけど(生では)凪くんの言っていた通り
怖い。下まつげ長い。性悪かどうか分からないが




「あ、の、今日はよろしくお願いします。葉瀬 Aです。」


「……挨拶とかいいから」


「す、すみません…」





挨拶したら怒られるなんて、昔のヤクザじゃん…
目合ったら殴られるみたいな…。怖い。マネージャーさん早く来て…私、そんな気強くないから勘弁して欲しい





「糸師 凛さーん、葉瀬 Aさーん、撮影準備の為移動お願いしますー」


「はい！」





元気に返事をする私とは真反対で無言で控えから出る凛選手。うう、芸能界ってこういう縦横関係が大事だって言うし、会話がダメならせめてお仕事では足引っ張らないようにしないと。





撮影前、私は衣装やメイクを軽く直してもらってからスタジオへ。糸師選手も私の隣で華麗にポーズを決めていく。
私、撮影初めてだから正直ド緊張している。





「いいよー糸師くん。次、椅子に座ってー…」





この人、ほんとに本業サッカー選手か？ってくらいこなれてる。私はその身のこなしにすっかり見とれてしまい、マネージャーさんに方を叩かれるまで声をかけられてる事に気が付かなかった。







「ほら、葉瀬ちゃん！準備準備」


「あ、はい！」





と、元気に返事をしたのは良いが私上手く出来るだろうか。撮影のお仕事貰えたの初めてだし、女優って言っても全然お仕事貰えてないし、歌番組の撮影だってたまたまで……





「……葉瀬ちゃん、ちょっと表情硬いねー。リラックスリラックス」


「は、ハイ…！」


「そ、そ、そんな感じでー横顔いいねー綺麗だよ〜」


「ありがとうゴザイマス！」


「はーい、お疲れ様〜」






なんだか糸師選手より随分短く終わった気がするけど…
全然うまくできてなかったの、自分でも分かるし
カメラマンさん気使って色々言ってくださったんだろうけどその気遣いが余計に劣等感






「元気ないよ葉瀬ちゃん。次、歌番組の収録あるから元気だしてこ」


「はい…すみません、せっかくお仕事貰ったのに」


「何言ってんの。葉瀬ちゃんはまだまだこれからでしょ」






私は楽屋に戻るとそこには先程私より先に撮影を終えていた糸師選手が居た







「…ヘタクソ」


「え？」

糸師選手→←怖い。暗い。口悪い。性悪下まつげ。

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