この人と義兄妹になったら波乱の予感しかしない... (ページ10)

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私たちは運ばれてきた料理に手をつけていた。

父「どうやろ？料理は、」

母「すごい美味しい。ね、A」

貴「あ、はい。とても美味しいです」

父「そらよかった、この店は昔からよく来ていてね。気に入ってもらえたようで嬉しいよ」
すると母が折原くんの方を見て口を開いた。

母「ねえ、千羅くん。さっきから気になっていたんだけど、千羅くんここに来る前お友達と一緒だった？」

せ「え？」

母「4人でいた所を見かけた気がしたから、」

貴「ちょっとお母さん」

せ「ふふ、確かに4人でおりましたよ。あの3人は幼馴染なんです」

母「やっぱり、そうだったのね」

せ「でも、なんで僕って...？」

母「Aと同じ学校の子かって話をちょうどしていてね。イケメン揃いだったし、千羅くん1番背が高かったでしょ？それが印象的で...ね、A？」

貴「いや、私に話振らないで...」
すると今度は折原さんが口を開く。

父「2人はクラスメイトって言うてたけど仲は良いん？」

貴「えっと、あんまり話したことない...よね？」

せ「そうやな、俺は教室じゃほぼ坂田とおるし、橘さんも佐伯さんとおるもんね」

貴「うん」

母「でも、顔見知りみたいで良かったわね」

父「そうやな。歳も近いし、話しやすいんやないか？」

貴「ふふ、はい。」
このあとも歓談は続き、気付いた頃にはあっという間に時間が過ぎていた。