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一方その頃、折原宅では...
さ「絶対赤！！」
せ「それはお前が好きな色ってだけやろ」
し「紫がええなぁ」
う「別に何色でもいいだろ」
Aと美蘭が着る水着論争になっていた。
遡ること、3日前＿＿＿。
さ「なぁなぁ、今度の土曜日遊びに行かん？」
う「土曜？あーうん、空いてるわ」
し「俺も大丈夫やで」
せ「じゃあうち来てゲームでもする？」
さ「ええな！そーしようや！！」
貴「あー」
すると、Aが申し訳なさそうに口を開いた。
う「ん？どうした？」
貴「ごめんね、土曜はちょっと」
美「私たち買い物行くからパスで」
さ「えー...2人で行くん？」
坂田は落ち込んだような声を出し、2人をチラ見。
貴「あ、えっと...」
こいつ絶対わざとだろ。
Aたちには犬の耳としっぽが垂れてるように見えてるかもしれないけど。
俺にはただの悪魔にしか見えない。
さ「なぁなぁ、なんで2人なん...」
美「水着見に行くの！私たちは！」
さ「え？」
すると面白いくらい急に真面目な顔になった坂田。
さ「どんなの買うん？何色！？」
貴「え？いや、まだ決めてな...」
さ「なぁ赤は！？絶対Aに似合うと思うんよ！！」
必死に赤にしてアピールを続ける坂田に、圧に押されどんどん後ろに下がるA。
Aの背中が壁につくが、坂田はお構いなし。
坂田の顔がAに近づいて、Aの顔はもう真っ赤。
他の奴らはニヤニヤしてるし...助けてやるかぁ〜
う「おい、坂田。お前近いよ、Aが困ってんだろ？」
さ「へ、」
貴「〜//」
さ「わぁ！ごめん！！！」
その距離感に気づかないほど赤い水着着て欲しいのかよこいつは。
坂田もAも顔を真っ赤にして、その場にお互い正座で向き合って俯いてる。
なんだ、なんかシュールだな。
ていうか、やっぱ坂田は＿＿＿
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作者名：雛菊 | 作成日時：2022年2月8日 22時
