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母「片付け進んだ?」

貴「ん〜まぁまぁ?ね、さかたん」
Aに話を振られる。

さ「え?あ、そうやね。まだダンボールの蓋開けてる、とちゅ、う...」
さ(やばい、さっきのこと思い出してもうた)

し「ん?坂田どうしたん」
言葉に詰まった俺を不思議に思ったのか、向かいに座っていた志麻くんが声をかけてきた。

さ「え!?いや、別になんもないよ?」

う「ふーん」
するとうらさんもこちらをじーっと見てくる。

さ「な、なんよ?」
するとニヤッと笑って「いや?」なんて呑気にご飯を食べるうらさん。

さ「...」
うらさんにはバレてる気がする。

何がとまでは分かってなくても、うらさんの目はなんでも見透かそうとしてくる。

さ(それにしても、)
さっきの淡い、赤色のレースが頭をチラつく。

赤_

俺の好きな色。

さ(!)
あれを身につけているAを想像しそうになって慌てて首を振った。

さ(いや、ダメやろ。忘れろ俺)

せ「坂田、さっきから何百面相してるん」
センラに言われハッとする。

さ「!いや、」
否定しようとすると、隣に座っていたAがこちらを覗き込んできた。

貴「さかたん、疲れちゃった?」
所謂『上目遣い』と言うやつだろう。

下から覗き込まれ、何故か胸の奥がドキっとした。

さ(え?ドキって、)
いやいやいや、さっきの見ちゃってから俺おかしい。

ドキってなんやねん、ドキって。

これ以上考えたらダメな気がして、ご飯をかき込む。

さ「ごちそうさまでしたー!!!A、先上行ってんで!」

貴「え、さかたん!?」
Aの制止も聞かず、2階に駆け上がりドアを閉めた。

さ「はぁ...。さっきのドキっていうのは、きっと気の所為、やんな...。うん」
自分に言い聞かせるようにボソボソ言っていると、Aが部屋に入ってきた。

貴「さかたん、おまたせ!」

さ「A、」
...とりあえず片付けが先や。

さっきのことは忘れて、片付け頑張らな。

さ「...よし。じゃあ、気を取り直して片付け再開や!!」

貴「うん!」



⋆*❁**.·.。゜✿.*・

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設定タグ:浦島坂田船 , となりの坂田。 , センラ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:雛菊 | 作成日時:2022年2月8日 22時

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