2 ページ3
次の日、いつも通り幼馴染の美蘭と学校へ向かいながら昨日のことを話した。
貴「聞いてよ美蘭」
美「ん？」
貴「お母さんがね、...結婚するんだって」
美「え、結婚！？」
貴「そうなの！！それでね金曜日にその新しいお義父さんと、息子さんと顔合わせするためにご飯食べに行くんだ〜」
美「え、じゃあおばさんが再婚したらその人たちと同じ家に住むってこと？」
貴「んー、そうなるのかな」
美「じゃあ一緒に登下校出来なくなるかもしれないってこと...？」
美蘭は少し悲しそうに私の方を見た。
貴「そう、かも...。でもっ、別に転校したりとかはないから！これからもずっと一緒！！」
美「うん、そうだよね」
美蘭は少し安心したように微笑んだ。
美「ところでさ、息子さんって何歳なの！？」
さっきの悲しそうな顔から一転、急に興味津々に話を振ってきた。
貴「高校生って言ってた気がする、」
美「え、てことは『禁断の愛』みたいなのがあるかもしれないってこと！？」
貴「いや、何言ってんの？」
美蘭はたまによく分からないことを言う。まぁそこが面白いからいいんだけど。
美「え、だってめっちゃイケメンだったらどうする！？」
貴「いや、どうもしないけど」
美「えー」
貴「えー、じゃないし」
そうこう言ってる間に学校はもう目の前だった。校門をくぐって歩いていると、女子たちが黄色い声を上げている。
貴「...まぁた、やってるよ」
美「毎日毎日、よく飽きないねぇ」
視界の先には4色の派手な男子らが歩いていて、それを見るために女子たちが列をなすように並んでいる。そう...例えるなら、まるで花魁道中みたいな、、、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛菊 | 作成日時：2022年2月8日 22時
