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船員の１人が彼女に言うかずっと迷っていた
事実を伝えることに決めた。きっと彼女が
知らずにこれからを生きる方があまりに酷だ
とも思ったからだ。
「エースがな最後死ぬ前に言ってたんだ。
____“ A、 愛してた ”
って。」
青年も人魚を愛していたのだ。それは、とても
辛い現実と共に明らかになってしまった
思いは同じなのに交わることはもう、ない。
ついに彼女は泣き崩れた。
『遅いわ、そんな大事なことなんで直接
言ってくれなかったの』
置いていったくせにそんな愛の言葉を
言うなんて本当に酷い人、と彼女は言った。
「あいつは帰ったら言うつもりだったんだ」
似合わないプレゼントまで用意して、と。
船員は青年から預かっていた指輪を渡した。
『少し、海を見てくるわ。』
彼女が泣いてから大雨が降りだしていた
どしゃぶりの中歩きだした。
「おう、ある程度したら一回船に来いよ」
『ええ』
彼女は島の端にある海が見渡せる崖に移動した
１人で存分に悲しみに浸るために。
『エースの馬鹿。』
そう言って彼が用意したと言う指輪を見つめて
いた。そのとき、彼女が手をついていた崖の周り
に付けられていた柵が、壊れた。老朽化していた
ことや大雨に打たれたことが要因と思われるが
彼女にとってそんなことはどうでもよかった。
手から指輪が離れ、それを追い彼女も海へ。
人魚は海に向かって落ちた。そして能力が
解けて人の姿から人魚の姿に戻った。
“ 苦しい ”
ああ、やっぱり呼吸ができない
でも彼を失ったと知った時の方が辛かった。
助けを求めることももがくこともしなかった
この苦しみから解放されるなら、と。
___久しぶりの海ね。
あなたが好きだと言った海であなたを待つ
のもいいかもしれないわ。はやく迎えに来て、
私はずっとここにいるから
悲しいけれど人魚は青年がいないこの世に
未練はなかったのだ。
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マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの弟設定とロビンに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄男ヒロインをホシホシの実の能力者にしてそしてヒロインがロビンに『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年10月6日 23時) (
レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - 桜野さん» 嬉しい言葉をありがとうございます！ぜひリクエストしていただけるとこちらもありがたいです〜〜！笑笑 (2019年10月5日 11時) (レス) id: 06565da2d5 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - ゆづきさん» それはよかったです！笑笑頑張ってください！ (2019年10月4日 19時) (レス) id: c40f153f59 (このIDを非表示/違反報告)
桜野 - キラーさんを書いてくれてありがとうございます！ とっても素晴らしくて何度も読み返してしまいました。 また今度、リクエストしても良いでしょうか？ これからも楽しみにしています！ (2019年10月4日 16時) (レス) id: 7168db6a1b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - マリコさん» 麦わらの一味はあまり書かないのですが、書いてみますね！ (2019年10月4日 16時) (レス) id: e3f0ab9c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづき | 作成日時：2019年9月18日 19時
