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「エースが出て行っちまった！」
「なんだとティーチを追ってか」
「それ以外ないだろう」
次の日の朝船員のほとんどがえらく騒いでいた。
何事かと尋ねるとみんな言葉を濁しつつエースが
この船の禁を犯した家族、いや元家族を追いに出
て行ってしまったという。
『なぜ私を置いて行ってしまったの』
人魚は疑問に思うと同時に悲しくなった。
私には頼ってくれないのかと
「なーにすぐ帰ってくるさ、親父もそこまで
心配してねえみたいだし」
「何しろあのエースだぜ！そう簡単にくたばん
ねえよあいつは」
「そうそうふらっと帰ってくるさ」
青年はとても信頼されているようだった。彼女も
ようやく冷静に考え、彼の帰りを待つことにした。
そうよ彼はあんなに強いじゃない、と。
___しかし、人魚のもとに彼が戻ってくることは
なかった。
それから半年後の朝少し穏やかに見えた世界を
揺るがすニュースが襲った。
“ 火拳のエース 公開処刑 ”
「おい！見たかあのニュースを」
「当たり前だ！エースが海軍に捕まったなんて」
「しかも公開処刑だぜ、はやく助けに行かねえと
あいつが殺されちまう」
「親父は！親父はなんて言ってるんだ」
船は大騒ぎだったがそれよりも焦りの方が
上回った。はやく助け出さなければ、家族が
殺されてしまう、と。
『そう、エースは戻ってきてくれなかったのね。
なんにも別れの言葉も言わないで、そんなに私
のことが嫌い？』
この状況の全てが人魚には悲しかった、
どうして捕まったのか無知な彼女は全てを
理解はしていなかったけれど彼が戻ってきて
くれなかったことだけは分かった。
「A、お前は戦えない。だから戦争には
連れていけない」
みんなに親父、親父と慕われているこの船の
船長に言われた。
『分かってるわ、足手まといになってエースを
助けられない原因になる訳にはいかないものね』
船長は思った、この娘は無知だが馬鹿ではなく
変に聡い。
「連れてはいけないがお前も俺たちの家族だ、
また迎えに来る」
『ええ、待ってるわ。約束だよ？親父さん！』
彼女の笑顔を見て仲間たちは沸き立つ
「いいか野郎ども！エースを助け出し、また
新世界へ帰るぞ、Aのもとに」
「おお〜〜！！！」
そして白ひげ海賊団は出航した。
人魚を島に残し、家族を失うなど１つも
考えずに希望だけを見て海を渡った。
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マリコ - ワンピース短編集はロビンの生き別れの弟設定とロビンに恋をしてそれからチョッパーより幼い小柄男ヒロインをホシホシの実の能力者にしてそしてヒロインがロビンに『好き』って気持ちを答えるお話を見せてください。 (2019年10月6日 23時) (
レス) id: 24c223a836 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - 桜野さん» 嬉しい言葉をありがとうございます！ぜひリクエストしていただけるとこちらもありがたいです〜〜！笑笑 (2019年10月5日 11時) (レス) id: 06565da2d5 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - ゆづきさん» それはよかったです！笑笑頑張ってください！ (2019年10月4日 19時) (レス) id: c40f153f59 (このIDを非表示/違反報告)
桜野 - キラーさんを書いてくれてありがとうございます！ とっても素晴らしくて何度も読み返してしまいました。 また今度、リクエストしても良いでしょうか？ これからも楽しみにしています！ (2019年10月4日 16時) (レス) id: 7168db6a1b (このIDを非表示/違反報告)
ゆづき(プロフ) - マリコさん» 麦わらの一味はあまり書かないのですが、書いてみますね！ (2019年10月4日 16時) (レス) id: e3f0ab9c5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆづき | 作成日時：2019年9月18日 19時
