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os視点
どの国に比べても中々に大きい大浴場に着き、脱衣所で服をAくんに脱いでもらった。
少し恥ずかしそうにしていたが、不可抗力不可抗力。(使い方間違っとるよなこれ)
ちゃんと男だった。あまりの可愛さに女かと疑ってしもた…この発言危ない感じするからやめとこ。
体には引っ掻かれた様な傷から打撲の痣の様なものまで様々。どれも痛そうだ。
俺も服を脱いでタオルを巻く。俺は胸から巻く派。(女かよって言っためう?表出ろ)
Aくんは俺を見れば、真似する様にタオルを胸から巻く。どうやら仕草を見るに本当に風呂は初めての様だ。かわいい。
os「んじゃ入ろか!」
A「は、はい…!」
大浴場の扉を開ける。熱気がぶわっと顔を覆ってきた。それに驚いたのかAくんは目をぎゅっと瞑っている。かわいい。
os「今は誰もいないみたいやし、ゆっくり慣れて行こうな?」
A「は、はい。」
そう話しながら大浴槽の中に入る。体を洗う場所を一つ借りれば、椅子を持ってきてそこに座る様に言う。
os「まずはシャンプーからしような。シャンプーっていうのは、頭と髪の毛を洗う洗剤のことや。」
A「?せんざい…?」
os「あ…それもわからんか…えっと、洗剤っていうのは汚れを落としやすくするために使う液体とかの事や。んっと…これやな。」
シャンプーボトルからシャンプーを出して見せてみる。
A「わ…!!ぬるぬるしてますね…」
os「せやろ?これをこう、頭に付けてゴシゴシってやるんよ」
A「わっ…!?」
シャンプーをAくんの頭に付けてゴシゴシと洗う。一瞬驚いた様子だったが、徐々に落ち着いて言った。落ち着いた、と言うよりは怖がっている、の方が正しいか。
os「そんなに怖がらなくてええんよ〜、ほら、見てみ?ええ匂いするやろ?」
A「ッ、…?…ほん、とだ…いい匂いします」
恐る恐る目を開けてもらえたことを鏡で確認すれば、少し落ち着いた様子のAくんにほっとする。だがその時、
A「……ッッ!?!?い゛だッッ、痛いッッ!?!!」
Aくんが急に目を抑えて暴れ出した。きっと洗剤が目に入ったのだ。
os「Aくん!?目ぇ見して!!」
A「ううぅぅぅぅ…痛いぃ………」
ボロボロと涙を流す様子に心が痛む。ヒェッ。
そっと顔を水で流せば、洗剤は流れた様でAくんは暴れなくなった。一安心。
泣き顔可愛かった(最低)
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あっち - 可愛い男主可愛い好きもう可愛い(語彙力皆無) (2022年1月3日 22時) (レス) @page40 id: fd65faa451 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» 本当ですね…!!修正しておきました!ありがとうございます! (2021年7月21日 19時) (レス) id: 01370c8287 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 37.でハイスペースとなってます!ハイペースでは? (2021年7月12日 6時) (レス) id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 匿名希望さん» ありがとうございます〜!!とても励みになります…!! (2021年5月3日 4時) (レス) id: ca89470f25 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - ひゃー!!!めっちゃすきです!!!偶におとこがでてくる、まるちゃんが尊いぃ..... (2021年5月1日 20時) (レス) id: 97296c8ef5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:える | 作成日時:2021年4月9日 2時