着信の相手 ページ2
prrrr――。prrrr――。
「電話？」
「たぶん私のだ、ちょっと待って」
ホテルからビーチへ向かう途中、私の携帯が鳴った。
一緒にいるカエデに断りを入れて着信画面を確認すると、そこには信じがたい名前が綴られていた。
「誰々ー？」
覗き込もうとしたカエデから画面を隠す。
ヤバイヤバイ。これは見せちゃマズイ。
「な、何でもないっ」
不意討ちだ……。
全員がいる所で見なくてよかった。
こんなに焦るなんて私らしくない……。
「えー、何で隠すの？ やましいことでもあるのかなー？」
うりうりとどついてくるカエデを避けながら、何でもないことを告げる。
「な、何でもないってば。あとごめん、一瞬抜ける」
「はーい。時間には間に合うようにね!!」
分かってる、と言葉を残して私はカエデと別れた。
ビーチとは反対側のホテルの入口まで行って、鳴り続ける電話に応答した。
茅野side
Aちゃん凄い慌てようだったなー。
もしかして誰かからの呼び出しかな？
だとしたら思い当たるのは１人だけだけど、Aちゃんそれだけであんなに慌てるかなぁ。
燦々を通り越してギラギラと照りつける真夏の太陽に目を細めながらビーチへ足を踏み入れると、そこには渚と一緒にいるカルマ君を見つけた。
「あ、茅野。遅かったね」
「うん、Aちゃんと話し込んじゃってたから……」
渚の質問に応えながら、ついつい目の前にいるカルマ君を凝視してしまう。
「茅野ちゃん、どうしたの？」
「え？」
「俺のことじっと見て。何かついてる？」
「いや、何もついてないんだけど……」
てっきりAちゃんを呼び出したのはカルマ君なのかなって推測していたけど、違うのかな？
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Ars(プロフ) - みなてぃさん» コメントありがとうございます！ 最近更新が不定期で申し訳ありません……GWに頑張って更新しますね！ (2016年4月27日 21時) (
レス) id: 64a73577c5 (このIDを非表示/違反報告)
みなてぃ - カルマかっこいい…！『突入』のところまで読んだのですが、これからの夢主ちゃんとカルマ、そしてE組の動きが気になります。これからも更新頑張ってください!!(`・ω・´) (2016年4月27日 21時) (レス) id: c0e7fa7aa0 (このIDを非表示/違反報告)
Ars(プロフ) - まこ＊さん» 文才なんて分けられるものじゃないですよ！(笑) ありがとうございます(・∀・*) 最近更新が不定期ですが、がんばります！ (2016年4月10日 16時) (レス) id: 64a73577c5 (このIDを非表示/違反報告)
まこ＊(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！ 文才分けてほしい笑笑 これからも更新頑張ってください！ (2016年4月10日 16時) (レス) id: 1cbac2ef54 (このIDを非表示/違反報告)
Ars(プロフ) - 紺藍堕天使ラミアさん» ありがとうございます!! 無自覚の両片想い状態をどうにかして発展していきたいと思います(笑) 更新がんばりますね！ (2016年3月14日 21時) (レス) id: 64a73577c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ars | 作成日時：2016年3月11日 21時
