あなたと。 (ページ11)

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存在ページ11

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私にとって確かに大晴も大切

だけどそれ以上によしくんの存在はすごく大きくて絶対に失いたくない

ならば、大晴と話せなくなっても仕方ない

怖い夢を見てからそう思うようになった

よしくんが離れていってしまったら
私は生きていけないから

A今日から一緒に学校行けへん、ごめん

そう送ると、は？なんで？ってすぐに返ってきた

返事は未読して学校に向かう

いつも学校に行く時間より15分も早い

『麻衣ちゃんおはよ』

麻「おはよ。あれ？福本くんは？」

『ああ、今日は別』

麻「なに？喧嘩でもした？」

同じクラスのいつも仲良くしてくれている
女友達の麻衣ちゃんがそう言う

『んーまぁ、そんなとこ？』

麻「珍し、いつでもどこでも一緒！ニコイチ！みたいな感じやったのに」

『まぁ、それはええやん』

麻「あ、福本くん」

福「なぁ、A。ちょっと来て。
ごめんやけどこいつ借りるな？」

麻「どうぞご自由にー」

『えっ、ちょ、たいせ、』

腕を引っ張られて使ってないような
空き室に連れてこられた

福「朝のやつなんなん？」

『ごめん』

福「ごめんじゃ分からへんやろ
俺のこと嫌いになった？」

『それは違う』

福「じゃあなに？」

キーンコーンカーンコーン

福「放課後聞くわ、あとで屋上来て」

やっぱり本当のことを話すべきなのか

携帯を開けばよしくんの寝顔
本当に可愛いなぁ

やっぱり私はよしくんの傍にいたい

どんな手段を使ってでも

よしくんが好きだから

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