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Redside.
何とか俺の家に連れて帰って、そのまま俺のベッドに寝かせた。
顔を真っ赤にして冷えピタを貼ってる姿は不謹慎やけどかわいすぎる。
『せぃやくん？』
『おぉ、晶哉起きた？しんどない？』
『うん、ちょっと。』
『お粥取ってくるな？』
取ってこようと“グイッ”と腕を引っ張られる。
『いや…行かんといて…』
え、少し困惑中。
熱で甘えん坊になるとか言うやつ？
うるうるの目で見つめてくるもんやから、その場に留まってるしかなかった。
『じゃあリビングで食べる？』
ｺｸｯ
『抱っこして？』
上目遣いは反則すぎるやろ……
『しゃあないな…』
俺より数キロだけ重い体を抱っこしてリビングに連れていく。
結果キッチンに行くのも拒まれて、抱っこしたままお粥を取りに行った。
『お腹減ってない、』
『でも薬飲まんとあかんしちょっとでもいいから食べよ？』
『ん、』
スプーンを持つ気もなく口を開けて待ってるって言うことはそういうことか…笑
『あ〜ん』
『おいし、』
半分でごちそうさましたけどよく食べれた方やと思う。
ここからは薬との格闘、運悪く粉薬で薬飲むの苦手な晶哉にとっては大地獄。
『薬飲も？』
『いや、飲まへん！飲みたない、』
『飲まんと治らんで？しんどいまま嫌やろ？』
『でも……』
これもこれでまたわかってる顔してるなぁ笑
熱出してるけどちょっとイタズラしてみるか…笑
『んー、』
そう言って自分の唇をとんとん叩いてる晶哉。
『口で言ってくれな分からんよ？』
『せいやくんの口から欲しいな…？あかん？』
いくらなんでもかわいすぎる…
しかも、こんなもんいつ覚えてきたんや、恐ろしき彼女。
お願いされたらもちろんやるしかなくて、口の中に水を含んで粉薬を入れる。
そのまま晶哉の口に移す。
『っ、飲めた？』
『ん、飲めた。』
口の中に残った粉薬の苦さより、晶哉との口付けの甘さが口に広がった。
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作者名：ここ | 作成日時：2021年4月30日 23時
