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Taisei side
Aがコーヒーをいれてくれたから、リビングで4人、まったりした時間を過ごす。
正「発表は？けっきょくどうすることにしたん？」
「まだ決めてないんよねえ。でも今年中にはしとかんとなーって」
福「ファンの子も心の準備いるかもしれへんもんなあ」
末「まあそんな否定的な声はないと思うけどな」
「うん、そこは大丈夫な気ぃする。な、もしかしたら結婚を機にお仕事も増えるかもしれへんよな？」
正「またそんなこと言うて。ちょっとは結婚だけを喜びなさいよ」
「あは、喜んでる喜んでる」
そう言いながら黒いカップを持ち上げるAは、穏やかな表情で。
現実主義のA。きっと何もかも切り離して結婚を素直に喜ぶタイプやない。グループのこと、ファンのこと、世間からの見え方のこと、いろんなことを考えているはずや。
まあでも、それを「不安に思ってる」わけではないのが、Aのかっこええところ。
福「発表ってさ、直筆のやつやんな？」
正「芸能人やん！」
「やば、ボールペン字講座通わな」
末「あいつが達筆やし大丈夫やろ」
「達筆やっけ。それよりさ、5周年ライブ…」
末「おまえさっきからずっとそれやな」
正「そっちで頭いっぱいなのね」
照れくさいとか、実感がないとか、Aがこの話題を避けたがる理由はきっといろいろある。
でもたぶん1番は、ここまでたどり着くのにあんまりにも紆余曲折あったことやろう。今は結婚のことを考えたくないようにも見える。
結婚がゴールではないってわかってるからこそ、ちょっと落ち着きたいのかもしれへん。俺らのほうがテンション上がってしまわんように気をつけなな。
末「さー、そろそろ行こかな」
「おっ、ほなわたしも実家顔出してくる」
福「飯は？食ってくる？」
「ううん、すぐ帰ってくるし一緒に食べよ！買いもんもしてくる」
正「ありがと。ご両親と弟くんによろしく言うといてね」
「うん！」
リビングを出る誠也くんとAの背中を見送って、なんとなくまっさんのほうを見たら、バツが悪そうな顔をしていた。
正「俺ら、盛り上がりすぎ？」
福「いやあ、そんなことないやろ。めでたいことやし」
正「ひと言、『幸せ』って言うてくれたらええのになあ」
わかるよ、まっさん。それが聞きたいだけやねんな。
せめてあいつには言うてくれてたらええけど。
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リリー(プロフ) - わさび醤油さん» コメントありがとうございます。労いの言葉、うれしいです😭ここまで読んでくださりありがとうございます！ぜひ引き続きご愛読いただけますと幸いです☺️ (2022年9月27日 8時) (
レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます。ここまで読んでくださりありがとうございました！ぜひ、いろんな伏線があったので読み返してみてください☺️大好きだなんて…！🙇♂️次回作でもお待ちしております！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 本編完結おめでとうございます。お疲れ様でした。とても面白かったです。今後も楽しみにしています。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！終わってしまい寂しいのと、続きがある事が嬉しくて楽しみなのと😌完結したら最初から読み返そうと決めてたので、結末を知った上で読んでこようと思います！リリーさんもあなたに夢中。も大好きです☺️💕 (2022年9月25日 0時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます。驚かせてしまってすみません😭「寂しい」だなんて、本当にありがたいお言葉です…。ぜひ次回作も楽しみに待っていていただけるとうれしいです☺️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2022年3月22日 20時
