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Ken side
事の顛末を話すと、ゲラゲラと笑う丈くんと気の毒そうに俺を見る流星。
丈「そら『はあ？』やわ！散々してんのにな！」
流「Aにしてはめずらしく突拍子ない展開やし、焦っただけちゃう？」
小「それはそうやと思うけど…その後もないし」
いや、その後もないのは、俺のせいでもある。
あれからちゅーしようとしたりするのにちょっとビビってしもてるのは事実で、毎日Aの半径50cmくらいまでしか行けへん。
小「はああん、デートもできひんし、せめて家の中でくらいイチャつきたいよねえ」
流「でも家の中って、正門くんと大晴くんもいるんやろ？」
小「いる。めちゃめちゃいる」
丈「そしたらAは余計に無理やろな。あの2人にそういうの感じとられるの嫌やろし」
流「家出たら？って思ったけど、週刊誌対策やし出られへんよな」
丈「かわいそうに。付き合ったら付き合ったで禁欲生活の始まりや」
そう言いながら、ずっと半笑いやん丈くん。
もちろん、もっと先のところはAのペースに合わせてやりたいとは思ってる。デートだって2年後でもいい。誕生日も忘れてくれていい。
ただここまで来ると、男として見られてるかすら不明で。
付き合ってたった1か月で感じる不安がこれかあ。
小「Aって、ほんまに俺のこと好きなんかなあ」
丈「え？」
流「それは確実にそうやろ」
それこそ「はあ？」とでも言いたげな2人。え、俺そんな変なこと言うた？
丈「Aがさ、この数年考えて考えて出した結果やで？そこは信じたろや」
流「そうやで！ほら、Aにとってはこじけんが初カレなわけやしさ、もっとリードしてもいいんちゃう？」
丈「案外、今やったらサクッとちゅーできるかもな」
流「うん。あ、ちゅー拒否された日って、Aどんな格好してたん？」
小「え、朝やったからすっぴんで…ジャージかなんか着とったんちゃうかな、たぶん」
そう言うと、流星がニヤリと笑った。
流「じゃあ、タイミングさえ合えば普通にちゅーできると思う。Aもやっぱ女の子やなあ」
小「どういうこと？詳しく教えてぇや」
流「あと、確実にこじけんのことちゃんと好きやな。あんしーん！」
丈「あいつ思わぬところで純粋やなあ。見る目変わりそう」
小「あかんて、見る目変えんといてくださいよ」
俺は流星の言葉の意味がわからへんまま、やっぱりあいつが作ったほうがおいしい梅酒を流し込んだ。
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リリー(プロフ) - わさび醤油さん» コメントありがとうございます。労いの言葉、うれしいです😭ここまで読んでくださりありがとうございます！ぜひ引き続きご愛読いただけますと幸いです☺️ (2022年9月27日 8時) (
レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます。ここまで読んでくださりありがとうございました！ぜひ、いろんな伏線があったので読み返してみてください☺️大好きだなんて…！🙇♂️次回作でもお待ちしております！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 本編完結おめでとうございます。お疲れ様でした。とても面白かったです。今後も楽しみにしています。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！終わってしまい寂しいのと、続きがある事が嬉しくて楽しみなのと😌完結したら最初から読み返そうと決めてたので、結末を知った上で読んでこようと思います！リリーさんもあなたに夢中。も大好きです☺️💕 (2022年9月25日 0時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます。驚かせてしまってすみません😭「寂しい」だなんて、本当にありがたいお言葉です…。ぜひ次回作も楽しみに待っていていただけるとうれしいです☺️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2022年3月22日 20時
