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you side
けっきょく、香との電話から1週間も経ってしまった。
マ「おつかれさん。明日10時に迎えに来るしな」
「ありがとうございます！おつかれさまでした」
マンション前までマネージャーに送ってもらって、もう24時。帰ってお風呂入ってさっさと寝よ。
「ただいま〜って、今日誰もおらんねやっけ」
小「おるけど」
「うわっ！え、なんで！？」
小「なんでって、撮影はよ終わったから日帰りしてん」
今日はわたし以外、全員東京やと思ってたのに。しかもよりによって、って言うたら失礼やけど、小島くんか。
もしかしてチャンス？
小「風呂沸いてんで」
「あ、ありがとお」
小「ほな俺、寝るわ」
「えっ」
小「え？」
視線が絡んで、ビリビリと緊張感が走った。そう思ってるのはわたしだけなんやろうな。
「いや、なんもない。おやすみ！」
小「おん、おやすみ」
小島くんの部屋のドアが閉まるのを見届けて、わたしも自分の部屋に入った。
…まだ誰からもなんも聞いてないんかな。いや、聞いてるけど、わたしからのアクションを待ってんのかな。
スマホでスケジュールを見ると、次に2人きりになれそうなタイミングはもうずっと先で。デビュー前やということを痛感した。グループ仕事がめちゃくちゃ多い。まる1日のオフもしばらくない。
デビュー前にこんなこと考えて、嫌な奴かなあ、わたし。
「…ううん、デビュー前やからこそ、やもん」
デビュー前にすべてを精算したかった。それはデビューしてからの悩みを1つでも減らしておきたいっていう、わたしのエゴ。
あときっと、デビューしてしまったらわたしはまたそれを理由に考えることをやめる。やめへんとしても、考える暇がないかもしれへん。
そんなときに、隣にいてほしい、切羽詰まっても何も考えずに一緒にいられる、そう思ったのが彼やった。けっきょくデビューのことを絡めての判断になってしまった自分にちょっとあきれた。
「好き」という気持ちなのかは、正直まだわからへん。昔誠也くんや大晴くんのことが好きやったときは断然「恋愛してる」ってかんじやったのに。
でもそんな凪みたいな恋心のほうが、わたしには合ってるような気がするな。
「んー、お風呂入らな…」
ほんまはこのまま寝てしまいたい。でも明日も撮影やし、化粧を落とさずに寝るなんてご法度。
迫り来るデビュー。わたしはやっぱり、今はそのことばっかり考えちゃうねん。
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リリー(プロフ) - わさび醤油さん» コメントありがとうございます。労いの言葉、うれしいです😭ここまで読んでくださりありがとうございます！ぜひ引き続きご愛読いただけますと幸いです☺️ (2022年9月27日 8時) (
レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます。ここまで読んでくださりありがとうございました！ぜひ、いろんな伏線があったので読み返してみてください☺️大好きだなんて…！🙇♂️次回作でもお待ちしております！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
わさび醤油(プロフ) - 本編完結おめでとうございます。お疲れ様でした。とても面白かったです。今後も楽しみにしています。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 9e28345530 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！終わってしまい寂しいのと、続きがある事が嬉しくて楽しみなのと😌完結したら最初から読み返そうと決めてたので、結末を知った上で読んでこようと思います！リリーさんもあなたに夢中。も大好きです☺️💕 (2022年9月25日 0時) (レス) id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - まきさん» コメントありがとうございます。驚かせてしまってすみません😭「寂しい」だなんて、本当にありがたいお言葉です…。ぜひ次回作も楽しみに待っていていただけるとうれしいです☺️ (2022年9月24日 12時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2022年3月22日 20時
