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you side
北海道でのリハが終わってホテルに戻ってお風呂から上がったら、インターホンが鳴った。
小「俺」
ドアを開けたら、部屋着のジャージ姿の小島くんが立ってた。
「どした、わっ！」
小「静かにしろって」
ドアが閉まる音と同時に目の前が真っ暗になって、抱きしめられてることに気づく。
「こじま、くん」
小「どこも」
「ん？」
小「どこも行くなって、言うたやろ」
あの日、小島くんがわたしに初めて思いを伝えてくれた日。
彼がそう言ってたことを思い出した。
「ごめん…」
小「相談してくれたら、一緒に考えられたやんけ」
「うん」
小「俺が気づけへんくなるぐらい離れんなよ」
痩せたな、小島くん。忙しかったんかな。
抱きしめる力に優しさなんか感じひんくて、力強さだけを感じる。ちょっと乱暴なぐらいやけど、そうさせてしまったんはわたしや。
「ん、もう離れへん。離れなあかんときは、相談するから」
小「離れなあかんときなんか来させへんから」
そう言って体を離した小島くんは、しゅんとした犬みたいな顔をしてた。
小島くんがこんな顔、わたしに見せるのめずらしいな。
「…元気なかったん？」
小「は？俺？」
「いや、誠也くんがそう言うてたから」
小「別に元気やったけど」
「ふうん」
なんや、誠也くんの勘違いか。気にして損した。
小「ほな戻るわ」
「えっ？」
小「まっさんに『ちょっとトイレ』言うて出てきたし戻らな」
「トイレなら部屋にあるやろうに」
小「うっさいなあ。ほなな」
ドアノブを握りながら、わたしの顔をジッと見る小島くん。
え、なに？相変わらず目ヂカラが…。
小「やっぱやめよ」
「え、なんなん」
小「いや、チューしようと思ったけどやめとくわ」
「は！？」
小「おやすみ。ちゃんと鍵閉めて寝ろよ」
小島くんはそれだけ言って、サラリと頭を撫でて部屋に帰って行った。
「な…」
なんやったんや、今の。
ドキドキした。
「2か月間、全然LINEくれんかったくせに」
他の5人がグループLINEだけじゃなくて個別でLINEをくれるなか、小島くんだけは私信を送ってくることはなかった。
やっぱり怒ってんのかな、なんて思ってたけど、怒ってるというより拗ねてたというか。いきなり消えたことが納得いかんかったんやね。
後頭部に手を押し付けられた感触が、懐かしかった。
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リリー(プロフ) - めぐさん» めぐさん、いつもコメントありがとうございます！いつも励みになってます(；＿；)アフターストーリーのほうが読み応えある可能性もあるので、ぜひ楽しみに待っていてください！引き続きお楽しみいただけますと幸いです。 (2022年3月22日 9時) (
レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - お仕事がお忙しい中、更新嬉しいです〜！ありがとうございます！！好きすぎて完結してほしくないけれど、アフターストーリーは早く読みたいという不思議な気持ちです笑。もちろん長くなるの大歓迎です！！続き楽しみにしております〜！！ (2022年3月22日 8時) (レス) @page49 id: 19a0d7c3e3 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 千紗さん» 千紗さん、コメントありがとうございます！あたたかいお言葉ありがとうございます…（泣）お言葉に甘えてしまいそうですが、わたしも早くヒロインがどちらを選ぶか知りたいので、がんばって書き上げたいと思います（笑）引き続きよろしくお願いいたします。 (2022年3月22日 3時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
千紗(プロフ) - リリーさん初めまして。物語も佳境、主人公がどちらを選ぶのかドキドキです…！そして何より、お仕事が忙しい中も更新し続けてくださりありがとうございます。無理のないよう、主様のペースで大事に書き上げてください！ずっと応援しています ◡̈ (2022年3月22日 2時) (レス) @page49 id: f0313b62fd (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - ゆさん» ゆさん、コメントありがとうございます。最近あまり更新できていなかったのですが、今日という日に間に合ってよかったです（ ; ; ）まだまだ続きそうですが、これからも楽しく読んでいただけますと幸いです！ (2022年2月18日 2時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2021年12月21日 22時
