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you side
「じゃーん！」
末「すご！え、めっちゃすごいやん！」
「誠也くん甘いもん好きやねんし、作ってみたらええのに」
末「俺が作るより絶対買ったほうがおいしいやろ」
「意外と才能あるかもやで。さ、切り分けまーす」
末「え、もう食べんの？」
「おん。もう待てへんし、これは誠也くん用やから」
家にあったミルクチョコで作った甘めのガトーショコラ。小島くんと大晴くんの買い置きをちょっと拝借したけど、あとで補充といたらバレへんやろ。
さっき焼いたカカオ60％のガトーショコラより、そそる香りな気がする。
「はいどうぞ」
末「やっばあ。めっちゃうまそう」
切り分けて粉砂糖をかけたものを誠也くんの前に置くと、黒目がちな目が輝く。
最年長感も先輩感もないところを見せてくれるのは、うれしい。基本的に素でいる人やけど、より近づいたような気がして。家ではこんなかんじなんかな。
末「めっちゃおいしい！なんぼでも食えるかも」
「なんぼでもお食べ」
末「さっき言うてた、『俺用』ってどういうことなん？」
「ああ、誠也くん甘党やから。甘いのと甘さ控えめなんと、両方作ってん」
末「え！？ありがとう、大変やったやろ」
「ううん、わたしも甘いん食べたかったし、いっつも小島くんに合わせるのもなんか癪やからさ」
そう言ってわたしもガトーショコラにフォークを入れると、反対に誠也くんはフォークを置いた。
末「…あのさ、やっぱり小島のことが好きなん？」
「えっ、小島くんのことが好きやから2台作ったわけちゃうよ」
末「いや、それと関係なく。こないだ勢いで告白してしもたけど、Aはもしかしたらもう決めとんちゃうかって思って」
俺、完全に出遅れたからさ。
そう言いながらコーヒーを飲むけど、視線はわたしに向いたまま。
この目に見つめられると、ごまかしはきかん。それは今まで積み重ねてきた関係性のせい。
「…決めてはない、けど。はよ決めなあかんなっておもてるときに『何年でも待つ』って言うてくれたのは大晴くんやったし、焦ってるわたしを見て喝を入れてくれたのは小島くんやった」
末「うん」
「最低なこと言うと、正門くんのことだって気になってないわけじゃないし、誠也くんのこと、も」
末「それは、俺が『好き』って言うたから？」
ここで「そう」って言うのは、彼を傷つけるやろうか。
そんな目でこっち見んといてよ。
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^_^ - もう、夜中に読み漁って、、、もう、、話を読み進めるたびに、この人！？この人！？ってなって全員行け！って思うけどやっぱり推しと、、繋がってほしい、、です、、大好きなお話です！ありがとうございます！ (2022年6月28日 3時) (
レス) @page12 id: 32dc2075cf (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - かつみさん» わー、またコメントいただけてうれしいです！ありがとうございます。実は前にコメントいただいたとき、誠也くんをどうするかめちゃくちゃ悩んでいて…（笑）引き続きお楽しみいただけますと幸いです！ (2021年10月31日 13時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - きゃー誠也さま、でてきましたね！うれしいです！ (2021年10月31日 13時) (レス) @page34 id: c63f8802c7 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 涼花さん» 涼花さん、コメントありがとうございます。ビバちぇとの関係性、すごくいいですよね…！お気遣いありがとうございます。今後もぜひご愛読いただけますと幸いです！ (2021年10月18日 9時) (レス) id: 17cd2db3b1 (このIDを非表示/違反報告)
涼花(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます、、！個人的にはびばちぇのどちらかと結ばれて欲しいと思っております笑。本当にこの作品大好きです！無理せず更新頑張ってください、！！ (2021年10月18日 3時) (レス) @page17 id: 2442b1f5fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2021年10月11日 21時
