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you side
正門くんは実家に取りに行かなあかんもんができたらしく、ごはんを食べてすぐに出かけた。
お風呂からあがって水を飲もうとキッチンに行くと、キッチンの入口にかかってるカーテンがあいた音がして、後ろを見ると小島くんが立っていた。
小島くんとは、電車での一件からまだちゃんと話せてない。ごはん中にこっちが話しかけてみても、空返事しか返ってこんかった。
「あ、お水？飲む？」
小「…おん」
ケースで買ってあるペットボトルの水を渡すと、「ありがとう」と言って、小島くんは一気に飲み干した。え、500mlやで？晶哉くんが男塾でやってたやつやん。
「もう1本いる…？」
小「いや、大丈夫」
なぜかキッチンから出て行こうとしいひん小島くん。もしかしてやけど仲直りっていうか、「今や」って思って来てくれたんかな。
それなら、と思って、わたしもなんとなくキッチンにいることにした。
「正門くん、遅いよなあ」
小「実家でちょっとのんびりしてんのかもな」
「大晴くんは、また勉強？」
小「いや、リビングおると思うで。韓国ドラマに夢中になっとる」
「そっか。小島くんは自分の部屋おったん？」
小「おん。晶哉から曲のことで電話あったから」
「楽しみやな〜ラブソング」
小「バカにしてるやろ。おまえのパートはなしや」
さっきよりは全然うまく話せてる。てことは、これで仲直り？できたかな。
もういいかなと思って、キッチンを出ようと小島くんの前を通ったら、急に右腕を掴まれた。
こんなふうに彼に腕を掴まれたこと、前にもあったな。
あのときも、こんなふうに噛み付くみたいなキスやったっけ。
「ん」
腰に当たる流し台のへりの感触が、その激しさを物語る。
自分より30cmも大きい背丈の男がものすごい近距離で立ってるから、わたしはキッチンにもたれるしかない。
なんでわたし、小島くんにキスされてるんやろう。しかも2回目やし。
「ちょ…こじ、まく」
でも1回目のときとは比べもんにならへん、いわゆる大人のキス。
息する隙さえないのに、頭では「なんで？」とか「誠也くんのキスって遠慮されてたんやな」とか「小島くんどこで習ったん？」とか余計なことばっかり考えてる。
酸欠寸前でくちびるが離れて助かったと思ったら、小島くんはわたしの肩に顔をうずめて体を抱き寄せた。
なんや、小島くんもドキドキしてるやん。
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リリー(プロフ) - 鹿丸さん» 鹿丸さん、こちらこそ読んでいただきありがとうございます！そんなふうに言っていただけて、本当にうれしいですし活力になります…。サマスペ楽しんできてくださいね！ (2021年8月4日 23時) (
レス) id: 59f8ea7227 (このIDを非表示/違反報告)
鹿丸(プロフ) - リリーさん» 何度もすみません。お話更新嬉しいです！ありがとうございます。生きる希望をありがとうございます。サマスペの現場を月末に控えているので毎日なにかしらの形でAぇを補充しているのですが、リリーさんのお話が1番満たされます(*´ω｀*) (2021年8月4日 22時) (レス) id: 7ac5503d98 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - 鹿丸さん» 鹿丸さん、コメントありがとうございます。うわー、なんてうれしいお言葉…。そんなふうに言っていただけて、こちらもうれしすぎて不思議な気分です！これからも鹿丸さんの素敵な時間になりますように。最後まで楽しんでいただけますと幸いです！ (2021年8月2日 22時) (レス) id: 59f8ea7227 (このIDを非表示/違反報告)
鹿丸(プロフ) - コメント失礼します。昨日の夜中に読み始めて気づいたら朝の4時でした。ずっと頭の中にこのお話の世界観が残っていて不思議な感じです(о´∀`о)しばらく私の中で妄想が止まらなさそうです（笑）素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月2日 21時) (レス) id: 7ac5503d98 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - りかさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃうれしいです…（泣）これからもしばらく「誰と！？」が続きますが、楽しく読んでいただけますと幸いです。お気遣いもありがとうございます！少しでもりかさまの毎日の癒やしになれているとうれしいです。 (2021年7月26日 9時) (レス) id: 59f8ea7227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2021年7月13日 1時
