あなたに夢中。Ⅱ (ページ42)

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君はとってもセクシーだね（M.S）ページ42

Masaya side

後輩やから、年下やから、未成年やから、なんて、言い訳やと思ってた。

「たまらないせくしーべいびーですか？いや、そこは今回もわたしやなくて晶哉くんが言うたほうがファンは喜ぶと思います…」

リ「え、夢の中で『YSSB』の打ち合わせしてるやん」

末「過去イチくらいではっきりした寝言やな」

福「そのうち歌い出しそうっすね」

小「家ではそんなことないのに、きっしょいわ」

男塾の罰ゲームロケが終わって、移動中のロケバスで爆睡するAちゃん。

Aちゃんは、仕事の合間に寝るときだけめちゃくちゃしっかり寝言を言うことで有名やったりする。

頭をあずけているのは、正門くんの肩。

ロケバスの車内で「誰がAちゃんの隣に座るか」なんてあからさまな争いは、さすがにしいひん。でも、今日は真っ先に正門くんが座ったからちょっとびっくりした。

まあ、正門くんとの身長差やからちょうど肩で気持ちよく眠れるんやろうし、それはそれでいいんやけど。

「あ、正門くんも本気出してきたな」って。

意外と冷静でおれる自分にもびっくりしてる。

佐「そういえば『YSSB』って、前に1回だけAちゃんがせくしーべいびーのとこ歌いましたよね」

リ「おん。いつやったか忘れたけど、ほんまに1回だけやったな」

佐「なんでパート変わっちゃったんでしたっけ」

福「言いながら、服ガッサーめくりあげたからちゃうかった？」

末「そうそう。服めくるのは別にええんやけど、『ちょっといろいろアウトやったかも』って自己申告してきたんよな」

小「Twitterに『完全に最中の顔』って書かれてたしねえ」

佐「それで僕になったんすね」

あいかわらずやな、Aちゃん。パフォーマンスとなると人が変わったかのようにセクシーになる。

リチャくんも「あいつは憑依型ってやつかもな」って言うてたっけ。

『ってあなた』を歌うAちゃんも、今にも崩れ落ちてしまいそうなくらい悲しそうな顔をしてた。

それを見て何かを悟ってしまったのか、あれ以来Aちゃんへの気持ちを隠さへんくなった大晴くんや正門くんとは反対に

俺は、「かわいい後輩」を演じ続けた。